2015年 11月

中高年の皆さん、スマホイラン、なんて言ってられません。

11月18日、都内で「自治体スマホ連絡協議会」という団体が第1回総会を行いました。

この団体、全国61の地方自治体が参加する全国的な団体です。

具体的に何をするか、と言うと、高齢化や人口減少等、課題の多い地方自治体において、スマートフォンを活用して高齢者を中心とした問題の解決や生活の利便性向上、健康や見守り等に活かしていこう、という物です。

個人的にはいい取り組みとは思うのですが、これに関与しているのが「ふるさとスマホ株式会社」なる会社で、社長は元佐賀県武雄市長の樋渡啓祐氏なる人物です。

この人は武雄市市長の当時、町のwebページをfacebookページで作ったり、図書館の運営をTUTAYAに任せる等、革新的な行政手腕を見せていましたが、一方で歯に衣着せぬ発言でTwitterでは常に炎上騒ぎにもなっている方です。結局2015年に佐賀県知事選出馬の為に任期を半年残したまま辞任、選挙には落選し、これで終わりかと思われていたのですが会社や法人を次々と立ち上げ。その中の一つが件のふるさとスマホ株式会社、となる訳です。

実はふるさとスマホはTポイントを使う事が出来るサービスもあるのですが、この社長が樋渡啓祐、TUTAYAと図書館の運用で提携した事もある人が会社を立ち上げTポイントが使える事が売りになっている、ってのは余計なつながりを何か思い浮かべてしまいそうです。

取り組み自体は悪くないとは思いますが、絡んでくる人物一人でこうも印象が変わる物か、となると諸手をあげて万歳とも思えませんがどうでしょう。

 

とうとう家の電話機もコードレスの時代です。

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東京、八王子に本社を置く移動体通信機器製造のエイビットが12月下旬から変わった電話機を販売します。

名前は「ホムテル3G」、一見して住宅用の据え置き電話機の様ですが、実はこれは携帯電話回線を使って通信通話ができる、変形の携帯電話なのです。

内部にはdocomoやソフトバンクでも使用している通信方式ののW-CDMAでの通信ユニットを持ち、携帯電話と同じSIMカードを挿入して通信、通話が可能になります。通信契約は主に通話契約が出来る格安SIMを使う事を想定しており、受け電話での利用が多い、回線工事が出来ない場所での使用が主な用途になります。

電源はACアダプタを使いますが、専用のリチウムイオン電池、もしくは単3アルカリ乾電池4本でも動作しますので、非常時であってもバッテリだけで運用が可能、非常用電話機としても活用できます。

更に普通の電話機にない機能として、データ通信をサポートし、無線LANの親機になる機能を持ち、接続するパソコンやスマホのネット接続の中継(テザリング)も可能になります。

エイビットと言う会社名はあまり聞いた事がないかと思われますが、これまでは主にウィルコムのPHSを手掛けてきた会社で、例えばこのホムテルと同じく据置型電話機の形をしたPHS「イエデンワ」やキャンデー菓子のケースサイズ程の極小電話機「ストラップフォン」、ストレート型の筐体を真ん中からねじるとハート形に変形するPHS「Heart 401AB」を手掛けてきた、ある意味実力のあるメーカーです。

ただ、今までの民生品はほぼ全てPHSだったこともあり、一般の携帯回線を使う機器はおそらくこれが初めてになるかと思います。今後の展開が楽しみです。

 

2度ある事は3度ある、では済まないように思いますが…。

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中国のインターネット検索サービス「バイドゥ(百度)」は検索以外にも楽曲配信やポータルサイト運営など幅広くネット事業を行っていますが、その中の一つ、Androidスマホ用のアプリ配布に関して、先日大きな問題が発覚しました。

バイドゥが提供しているAndroidアプリの開発キット(パソコン上で操作するアプリ開発の為のソフトウェアのセット)の「MoPlus」にある問題がある事がわかったのです。その問題とは、作られたアプリの中に「バックドア」という仕組みが勝手に作られてしまうもので、これによりそのスマホの内部の情報が所有者の意思とは関係なくネット上に流出してしまう、とか、そのバックドアを通じて端末が乗っ取られる危険がある、というものなのです。

この問題は「MoPlus」で作られたアプリ全部に共通するもので、そうしたアプリが1万数千本もすでに配布されているというのです。中華系のアプリでないなら大丈夫とも言い切れません。開発環境自体にこのような不備があり、しかもそれが意図的に仕組まれているものらしいから質が悪いです。

しかもバイドゥの起こした問題はこれが初めてではありません。パソコン用の日本語入力ソフト「Baidu IME」はネットでよく使われる言葉を効率よく変換できる日本語入力ソフトとしてパソコン用に広く普及しているものでしたが、2013年に、このソフトで入力された言葉は全てバイドゥのサーバーに無断で送信されていることが発覚し、更にスマートフォン用の日本語入力ソフト「shimeji(シメジ)」にも同様の機能があり、入力した言葉を無断でバイドゥのサーバーに送信している事が発覚し、これにより個人情報やカード情報がバイドゥサーバーに勝手に蓄積されていくことになる、という事で多くのインターネット利用者からの信頼を失っていました。

もっとも「shimeji」についてはこの機能については開発側の設定ミス、って事にされてしまってますが、さすがに今回の開発キットの問題はそんな簡単な言い訳にはなりそうもありません。

当分の間、アプリのインストールには注意が必要そうです。

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