2014年 5月

これを待ってた人も多いのではないでしょうか。

Googleは5月28日からテレビと接続するストリーミングデバイス 『Chromecast』を国内販売する事を発表しました。

アメリカでは既に発売されていたものですが、満を持して日本でも発売開始、という事になります。

ご覧の通り、Chromecastは非常にコンパクトなサイズですが、先端の金色の端子部分を家庭用テレビのHDMI端子に接続して使用します。

これで何をするか、と言うとパソコンやスマートフォンで表示している動画をテレビで視聴出来るのです。対応サービスもYouTubeGooglePlay Movieの他、日本独自のサービスとしてdocomoの「dビデオ」とauの「ビデオパス」に対応します(それぞれ会員登録が必要)。

↑テレビに接続するとこの様な形になります。実際に使用する際にはChromecastの電源が別に必要になります。

同じ名前を持つwebブラウザ「Google Chrome」で表示するwebページをChromecastを介してテレビで表示させるミラーリング機能もあり、これならwebブラウザで表示させるデータは即テレビでも表示させる事が可能になります。

更に動画配信サービス側が独自にChromecastに対応する様にするSDK(ソフトウェア・デベロッパー・キット/開発支援環境)も提供され、未対応の動画サービスもGoogleの認証なしにchromecast対応に仕様変更する事が可能、となっています。

光ファイバーを使ったオンデマンド動画サービスも充実してきた昨今ですが、なかなかテレビで楽しめるサービスは多くなく、またテレビ自体がそうした機能やサービスの拡張が自由に出来にくい機器だったことを考えると、Chromecastは新しい可能性を見せてくれそうな気がします。

因みにお値段は1個4200円。アメリカ版は35ドルという事で、日本版は若干お高いのですが、dビデオやビデオパスへの対応している分の価格差、と思えば納得できるかもしれません。

Google Playや、Amazon、ビックカメラ、ヤマダ電機で購入可能だそうです。

本当におサイフは無くなる、のでしょうか。

image

今月、奇しくも「お財布を無くす」と謳った2つのサービスが発表されました。

1つは7日に発表されたauの夏モデル発表会で紹介された「auウォレット」という新しい電子マネーカード、もう1つは15日に発売開始されたdocomo/auの新スマートフォン「GALAXY S5」の指紋センサー+PayPal決済です。

auウォレットはクレジットカードの様なプラスチックカードが発行され、これにお金をチャージしておく事で小口決済が可能になる、というものです。それだけ聞くと只のプリペイドカードと思われますが、MasterCardと提携しており、これが使える販売店ではクレジットカードのチェッカーを使って支払いが可能になりますので、他の電子マネーカードと異なり専用のチェッカーが不要、既に導入済みの機器で使用出来るので店側は設備投資ゼロで利用可能、となるのです。

更にこのカードへのチャージもスマートフォンのアプリを使って簡単に行う事が出来、auの電話料金の支払いで発生するポイントもチャージに充当でき、このカードでの支払いそのものでも更にポイントが付与される、と言う事で現金を使う必要が減る=おサイフが要らなくなる、というのです。

一方、GALAXY S5ですが、これはPayPal(ペイパル)という支払い代行サービスの利用者登録をし、これに手持ちのクレジットカードの情報を登録、この情報をGALAXY S5の指紋センサーと紐付けることで、店頭の支払いにGALAXY S5だけを用いて決済を行えるようにする、というものです。実際にはGALAXY S5で買い物をする店の近くまで来たところでアプリにチェックイン、その際に指紋センサーで本人確認をすると、販売店に使用者の氏名と顔写真が送られるので、後は買い物をして支払の際に「PayPalのチェックイン支払いを利用する」と告げるだけで完了する、という事で、まさに顔パス感覚で支払いが出来る事になります。

PayPalは国内外の実店舗の他、ネット販売/ネットサービスの支払いにも利用出来る等、国際的な決済サービスですので、広範囲でも利用が可能なのですが、利用出来る店舗はまだ都市部のみ、という事でこの辺は若干制限されそうです。

しかしこれまでのおサイフケータイに加え、こうしたサービスまで利用出来る、となると、ますますスマホはおサイフに等しいもの、となりそうですね。

これで家庭用のネット回線も安くなる、でしょうか。

image

5月13日、NTTは東西地域会社が光回線のサービス卸事業を開始すると発表しました。

7~9月に条件を提示、10月以降に提供開始となる計画だそうです。

これまで光ファイバーによる通信回線はNTT東西の会社が独占にも近い状態でユーザー数を持ち、これとは別に光回線を持つKDDIや電力会社系事業者、光ファイバー並みに伝送量を持つケーブルテレビ会社が回線業者として存在する状態でした。

しかし多数のユーザーを抱えるNTTのフレッツ光も、昨今はユーザー数の減少という憂き目を見ています。

最大の要因はスマートフォンやタブレット端末が普及し、それらに用いられる高速通信技術が光ファイバーの通信速度に迫ってきている事で、ライトユーザーからすれば『同等の通信速度を持つ回線を2つも持つ必要はない』、ならばフレッツ光を解約し、携帯電話回線だけでいい、と言う話になって来たのです。

これを打開する方策、かどうかは定かではありませんが、今回NTTは回線サービスの卸売を打ち出してきた訳です。

今後NTTから回線をまとめて購入した事業者がこれを小口に分けてユーザーに再販する事が可能になり、これは昨今の格安スマートフォンに採用されているMVNO(仮想通信事業体)と同じ運用スタイル=通信条件を設定して安価に利用出来る回線提供が可能になる事になります。なのでこの運用方法を仮想固定通信事業者=FVNOとも呼んでいます。

ユーザーからすれば多様なサービスで価格競争化が進み、通信費が安価になればうれしいのですが、KDDIやソフトバンクはこうした動きが『固定回線と移動回線、共にNTTが独占する危険性がある』事として危惧する意見を出しています。

まぁ足の引っ張り合いだけにはならないでほしいですね。

Skypeユーザーには朗報です。

4月末にSkypeのサービス内容が変更になり、これまでビデオ通話は1対1の通話のみ無料、グループビデオ通話は有料だったのですが、今後はこのビデオグループ通話が無料で利用出来る事になりました。

但し今の所、Windowsディスクトップ版、Mac版、ゲーム機のXboxOne版(Xbox Oneは日本では9月に発売の予定です)の最新版Skypeアプリケーションにのみ対応し、スマートフォンやタブレット版のSkypeには対応していませんが、この対応は順次対応していく事になっています。

またXboxOne版での利用には、有料のXbox Liveゴールドへの加入が必要となります。

Skypeのグループテレビ電話の機能を使えば、最大10人/推奨5人までのユーザーが画面上に表示され、同時にテレビ電話が可能になるのです。

因みに、Windows8にはSkypeが予めインストールされている機種がありますが、こちらは「

Skype for modern Windows」という、Windowsディスクトップ版とは別物のソフトになっています。つまりWindows8ユーザーはスタート画面に表示されているものと、ディスクトップ版の2つのSkypeを使い分ける必要があるので要注意ですね。

2014年5月
« 4月   6月 »
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031