2017年 8月

auユーザーとしてはようやく感、今更感のある話ですが。

KDDI、沖縄セルラーは、契約している携帯電話ユーザーに付与しているEメールドメインを、18年4月以降は従来の「ezweb.ne.jp」から「au.com」に移行する事を発表しました。

適応条件は以下の様になります。

1)18年4月以降の新規メールアドレス取得者に対しては「@au.com」のメールアドレスを付与する。

2)同時に18年4月以降は従来使用している「@ezweb.ne.jp」のメールアドレスの発行は停止する。

3)既にauと契約して「@ezweb.ne.jp」のメールアドレスを使用しているユーザーについては、ローカルパート部分(@より左側の個人識別部分)をそのままで、ドメインのみ新ドメインの「au.com」に変更する事が可能。

ローカルパート部分を変更する場合は、併せてドメインも新ドメインに変更。

現行のメールアドレスのままの使用も可能。

「au.com」ドメイン提供開始イメージ

ezwebは1999年に旧DDI、旧IDOがサービス提供を始めた、携帯電話用のネット接続サービスです。これらの会社は2000年に国際電話を専門に扱うKDDと合併し、会社名は現在のKDDIになり、携帯電話業務を取り扱うブランド名としてauに統一されたのです。

しかし合併後も携帯電話のネット接続サービスはezwebの名称のまま継続され、メールアドレスもそのままezweb.ne.jpが使われ続けました。

今回、このタイミングでEメールドメインが切り替わるのは、やはり将来的にスマートフォン時代に則したメールサービスにする為、と言うのがある様です。

日本のガラケー用Eメールサービスは元々携帯電話だけが使用する「閉じたネットワーク」の中だけで使用するメールと言う構造になっており、一般的なEメールのルールからは逸脱する様な部分が多々あります。このせいもあってか、パソコンからのメールはガラケーに着信しない、エラーになっても自動返信されない、等、利用者に対して不便になる事が多くありました。

こうしたエラーを解消するには携帯電話側のメールシステムを一般的なEメールの仕組みで再構築するのがいいのですが、既存ドメインのままの再構築はユーザー数の多さからも無理ですから、新ドメインを使う新システムに移行するのが良し、と言う事になるのでは、と思います。

auユーザーは来年の春、ちょっと悩ましい問題にぶつかりそうですね。

 

和楽器も電子化される時代になりました。

電子楽器のトップメーカー、ローランドはこの度、新潟県佐渡を拠点に世界中で演奏活動をしている和太鼓芸能集団「鼓童」と共同で、世界初の「電子担ぎ太鼓」の試作機を開発したと発表し、8月18日~20日に佐渡で開催されたイベント「アースセレブレーション2017」の特別フリンジ「電子と原始」にて初演奏が行われました。

ローランドはこれまで多くの楽器を電子機器と組み合わせた電子楽器化に取り組んできました。中でも電子信号の合成によって多様な音色を創り出せるシンセサイザーや、これらの電子楽器の演奏をコンピュータと組み合わせる為の国際規格であるMIDIの開発においては世界的に有名なメーカーです。

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これまで電子化された打楽器は電子ドラム電子カホン(カホンは箱型のパーカッション。この上に腰かけて手で叩いて音を出す)等がありましたが、和太鼓は音色の再現性や独特な演奏方法がネックになり、中々開発が難しかったそうです。

そこで世界的な和太鼓演奏集団である「鼓童」との共同開発をする事になり、今回この試作モデルが完成した、と言う訳です。

電子担ぎ太鼓」は、打面を叩いたときの振動をセンサーで拾い、その信号をケーブルで音源に送信しています。電子楽器なので和太鼓だけでなくさまざまなパーカッションの音色でも演奏することが可能です。打面はメッシュ構造となっているので消音性に優れており、自宅でも静かに練習が可能です。

今回の電子担ぎ太鼓はまだ試作品の段階なので、このまま市販化される事はないと思われますが、こうした大きな音が出る打楽器も電子化出来るという事は、新しい奏者の発掘にもなるかもしれません。

九十九里の黒潮太鼓にも採用されるかも知れませんね。

 

やっぱりiPhoneがあれば、いらなくなってしまうのでしょうか。

image:【レポート】iPodはこれからも販売され続けるのか - Appleの位置づけを考察 (1) iPod touchは多様性を確保するためのデバイス

Appleは7月末に携帯音楽プレイヤーのiPodのラインナップから、iPod nanoとiPod shuffleは販売終了、iPod Touchは容量32GBの機種と128GBの機種の2機種のみに再編して継続販売とし、Webの商品ページからiPod nanoとiPod shuffleを削除しました。

image:【レポート】iPodはこれからも販売され続けるのか - Appleの位置づけを考察 (1) iPod touchは多様性を確保するためのデバイス

iPodは2001年に初代のモデルが発売開始され、以後モデルチェンジや追加モデル、派生モデルとラインナップを広げてきましたが、iPhoneの登場以降は音楽プレイヤーとしての機能しか持たないiPod nanoやiPod shuffleは段々と販売台数の減少、ラインナップも整理されてきて、最近ではAppleの決算報告書を見てもiPodと言う独立した商品での収支計上はされず、その他の商品の1つとして計上される様な状況になっていました。

加えて、音楽を取り巻く状況も従来の1曲単位で買取する方式から、月額の定額支払いで聞き放題が可能になる「Apple Music」のサービスが始まった事で、単機でネット接続機能を持たないiPod nanoとiPod shuffleではこのサービスも利用出来なくなってしまいました。

つまり、nanoとshuffleはAppleの事業方針の転換によって製品としての生きる道を失ってしまった、よって役割を終えた商品として販売終了に至った、と言う訳です。

これでiPodの名を冠した製品はiPod Touchのみとなってしまいましたが、そのTouchも2015年に第6世代が投入されて以降はモデルチェンジもなく、今後も新型が登場する様な話は噂すらたってない状況です。

結果的に場所を問わずにApple Musicを楽しもうとなると、今後は携帯電話回線で通信可能なiPhoneiPadになってしまいます。iPodの文化になじんだ人達には中々厳しい時代になってしまった、とも言えそうですね。

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