8月22日のトピック

和楽器も電子化される時代になりました。

電子楽器のトップメーカー、ローランドはこの度、新潟県佐渡を拠点に世界中で演奏活動をしている和太鼓芸能集団「鼓童」と共同で、世界初の「電子担ぎ太鼓」の試作機を開発したと発表し、8月18日~20日に佐渡で開催されたイベント「アースセレブレーション2017」の特別フリンジ「電子と原始」にて初演奏が行われました。

ローランドはこれまで多くの楽器を電子機器と組み合わせた電子楽器化に取り組んできました。中でも電子信号の合成によって多様な音色を創り出せるシンセサイザーや、これらの電子楽器の演奏をコンピュータと組み合わせる為の国際規格であるMIDIの開発においては世界的に有名なメーカーです。

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これまで電子化された打楽器は電子ドラム電子カホン(カホンは箱型のパーカッション。この上に腰かけて手で叩いて音を出す)等がありましたが、和太鼓は音色の再現性や独特な演奏方法がネックになり、中々開発が難しかったそうです。

そこで世界的な和太鼓演奏集団である「鼓童」との共同開発をする事になり、今回この試作モデルが完成した、と言う訳です。

電子担ぎ太鼓」は、打面を叩いたときの振動をセンサーで拾い、その信号をケーブルで音源に送信しています。電子楽器なので和太鼓だけでなくさまざまなパーカッションの音色でも演奏することが可能です。打面はメッシュ構造となっているので消音性に優れており、自宅でも静かに練習が可能です。

今回の電子担ぎ太鼓はまだ試作品の段階なので、このまま市販化される事はないと思われますが、こうした大きな音が出る打楽器も電子化出来るという事は、新しい奏者の発掘にもなるかもしれません。

九十九里の黒潮太鼓にも採用されるかも知れませんね。

 

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