2012年 10月

とうとうOfficeも「実質無料」の時代です。

e11f0f64-e133-4b22-a1da-1ee3686f3aa9_n

Windowsの新バージョン「Windows8」が間もなく発売されます。

Windowsの最新バージョンが出る、という事はそれにあわせてMicroSoft Ofiiceも新バージョンが登場しますが、やはり今回もofficeの新バージョン、「Microsoft office2013」が来年初旬に発売される予定となっています。

そんな中、Microsoftは10月19日に

『10月19日以降にoffice2010搭載PC、もしくはパッケージ版のoffice2010を購入したユーザーに対しては次期officeの一般販売の際に無料アップグレード出来る』

プログラムを発表しました。

対象になるのはパッケージ版の場合は次期officeが販売開始する2日前まで、プリインストールPCの場合は2013年4月30日までに対象商品を購入して利用登録(アクティベート)をしたユーザー、となります。

ここで言う「期間」とは購入した期間、ではなく、利用登録(アクティベート)をこの期間に行う事となっている点に注意してください。

対象ユーザーになった場合はoffice2013発売開始後に専用のwebページにアクセスし、office2010のプロダクトキーとMicrosoftアカウント(旧Windows Live ID)を入力するとoffice2013のプロダクトキーが入手でき、その上でソフトウェアをダウンロード/インストールすれば使用出来る様になります。なお、ダウンロード期間は2013年5月31日まで、となっています。DVDメディアで受け取る事も出来ますが、その場合はディスク作成の費用が掛かるそうです。

アップデートする各エディションは下図の通りです

moto_msoffice

従来、マイクロソフトはWindowsのアップデートについては期間限定ながら優待アップデートを実施してきました。しかしofficeに関してはこうした優待アップデートは少なく、ましてや今回はMicrosoftの中でもドル箱商品であるofficeパッケージを無償アップデートするという事で、Microsoftの収益方法もネット時代に応じて変化してきている、という事でしょうか。

予てからのうわさ通り、Windows8が今月末に登場する運びとなりました。

 

それを見計らってか、各パソコンメーカーも2012年秋モデルの新型パソコンを発表始めています。

各社とも工夫を凝らしたラインナップですが、一つ特徴的なのは「タッチパネル操作」が特徴のWindows8に合わせて、ノートパソコンの中にタブレットに変形する『コンバーチブル型』ノートパソコンがラインナップされている事です。

Let'snote  CF-AX2

 

例えばこちらはパナソニックのウルトラブック(極薄型ノートパソコン)Let’sNote AXですが、液晶画面部分を背面側に反転させることで、タブレットパソコンの様なスタイルにして利用する事が可能になります。タブレット形状になった時は

同様の変形機能を持つ機種はLenovoやSONYのノートパソコンにもあります。

またHPからは液晶画面部分が分離してタブレットとしても利用出来るノートパソコン HP
ENVY x2
が新しくラインナップに加わっています。

日本HP、液晶が着脱可能でタブレットとしても利用できる11.6型ハイブリッドPC「HP ENVY x2」

面白い所ではSONYの20型モニタ一体型のデスクトップパソコンで台座を折りたたむと完全に
テーブルと水平してタッチ操作だけで利用出来るパソコン「Vaio Tap20」
をラインナップに加えています。

ソニー、液晶をフラットに傾斜させてタブレットのように利用できる一体型デスクトップ「VAIO Tap 20」ほか

バッテリーで動作はしない様ですが、机の上にフラットにおけるという事で、その姿は大きなタブレットと言ってもいいかもしれません。

いずれにしても、この秋の新型パソコンも「タブレット」がキーワードになりそうです。

1周忌です。謹んで哀悼の意を表したいと思います。

2011年10月5日(日本時間では10月6日)AppleコンピュータのCEO(経営最高責任者)スティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。死因は肺癌だったそうです。

そして1年が経過した2012年10月5日、Appleのwebサイトが突如メンテナンスになり、商品検索もオンラインショッピングも出来なくなってしまったのです。

これはもしや、噂の小型化したiPadの発表か、とも思われましたが、実際には前年に他界したスティーブ・ジョブズ氏の1周忌という事で、氏の業績を称える追悼ビデオと現在のCEO、ティム・クック氏のメッセージを掲載しました。

スティーブ・ジョブズ氏は1955年カリフォルニア州生まれ。

13歳の時にパソコンメーカーのヒューレットパッカードでアルバイトを始め、高校生の時には無料で長距離電話を掛ける装置を作り、これを販売して儲けを得るという、将来の片りんを見せ始めます。

1976年、自宅のガレージで初めてのパーソナルコンピュータ「AppleⅠ」を開発し、これが投資家の目に留まり、その利益を基に1977年Apple Computerを起業します。

Apple ComputerではAppleⅡ、Lisa、Macintoshというコンピュータを開発しますが、この時は必ずしも会社は順調とは言えず、1983年に向かいいれた経営者のジョン・スカリーによって1984年には事実上の追放処分を受けてしまいます。

その後ジョブズは別のコンピュータ会社を起こし、一方ではCGアニメの会社「PIXER」を買収して経営責任者になる等、新しいコンピュータの可能性を模索していました。

1996年、Apple社は経営者が数回変わり、社としての運営は些か手詰まり状態でしたが、ジョブズ氏の起こした会社で開発したコンピュータとOSを買収する形で再建を画策し、ジョブズ氏は非常勤顧問と筆頭株主という形で再度Appleに迎え入れます。

その後、経営陣の刷新、会社の再建を進め、1998年に発表したiMacのヒットで会社は復調、2000年にはCEOに復帰しました。

その年にはiTunesとiPodを発表、パソコンメーカーでありながらインターネットを通じて音楽販売をするというこれまでのパソコンメーカーではありえない方針を打ち出し、iPodを進化させた末にはそれまでビジネスマンしか売る相手がいないとされていたスマートフォンにiPodの機能を持たせたiPhoneを発表し、今や世界中に多くの利用者を持つ、近年のスマートフォンブームの火付け役になったのです。

しかし2003年からは膵臓癌や肝機能障害による移植手術等、数々の病気を患い、2011年にCEOの職を辞した直後に他界してしまいました。

この様にけして平坦ではない人生を歩んできたジョブス氏ですが、死後もなお、Apple社には彼の遺志を継いで新しい製品、サービス、価値観を生み出してく原動力が残っている、そんな感じがします。

2012年10月
« 9月   11月 »
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031