2013年 9月

とにかく先週末はiPhone5S/5Cの発売開始でどこもかしこも大賑わいでした。

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iPhoneは新型が出るたびに何らかの新技術でユーザーを驚かせますが、今回のiPhone5Sはスマートフォン初の64ビットCPU&コプロセッサの採用」「新型の指紋認証センサー」の2つでしょう。

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iPhone5SにはAppleが開発した新しいスマートフォン/タブレット用のCPU「A7」が搭載されていますが、これが世界で初めて、スマートフォンに搭載された64ビットのCPUになります。

従来のスマートフォン用CPUは32ビットまででしたが、64ビットのCPUが登場した事で、よりパソコンに近い動作をする事、複数のアプリの処理を同時に行える様になる(これまでのスマートフォンはパソコンほど完全なマルチタスク化は出来てなかった)などの利点があります。

またM7というコプロセッサの採用にも注目が集まっています。

従来、スマートフォンはアプリの動作もセンサー系の処理も一つのCPUが処理していました。マルチコアとはいえ、異なる処理項目を同時に処理するという事はCPUへの負担=電池消耗の激しさにつながります。

iPhone5Sのコプロセッサは主にセンサー系の処理をA7CPUに替わって処理します。つまり作業内容に応じて「分業する」方式になったのです。

もう一つの「新型の指紋センサー」も注目の新技術が使われています。

それはスマートフォンやタブレットに使われている「人間の静電気を感知する」センサーの利用です。

従来の指紋センサーは、読み取り部分を指でなぞる様な操作をする事で、指紋を図形として認識していましたが、iPhoneの指紋センサーは指先の静電気で指紋の凹凸を正確に検知して認証しています。なので例えば少々の怪我をした指であっても問題なく認証できますし、実験によると猫の肉球でも登録しておけば認証が可能なのだそうです。

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逆に切り落とした指の場合は指紋からの静電気が発せられないので認証されない、と言う事で、安全性も担保されるとの事です。

先週末からは世間はずーっと新型iPhoneの話題ばかりでしたね。

 

新型いPhoneの話題で埋没してしまいましたが、実は先週はドイツで国際家電製品ショー「IFA2013」が開催されていて、次世代の新商品がいろいろ展示発表されていました。

中でも注目されたのがSONYの新しいデジタルカメラとサムスンが発表した腕時計型情報機器です。

こちらがSONYの新しいデジタルカメラ「DSC-QX100」です。

交換レンズではありません。これで単体としてカメラとして写真撮影が出来るのです。

本体横にシャッターボタン、ズーム<>ワイドの切り替えレバー、蓋を開ければメモリーカードの挿入口もありますし、底面には三脚に取り付ける為のネジ穴もあります。

SONYのデジカメでおなじみのカールツァイスレンズを搭載し、2020万画素の高解像度で写真撮影が可能です。

このカメラの面白い所は液晶ファインダーを持たないところです。シャッターボタンがあるので単体での撮影も出来ますが、構図を考えながら撮影する場合はスマートフォンと合体させて使用する様に作られているのです。

付属品の合体用アダプタでスマートフォンを挟み込む様に固定し、ここにカメラを固定すると普通のデジカメの様なスタイルになる、という訳です。

スマートフォンにはカメラと連動するアプリをインストールする事で、リモートコントロール撮影が可能になります。撮影済み写真もスマートフォンで即利用が可能になります。

写真ブログをやってる人には利用範囲が広がりそうな1台ですね。日本では10月25日に発売予定、となっています。

一方サムスンから発表されたのは腕時計型の情報機器、「Galaxy Gear」です。

一見してデジタル表示の腕時計ですが、スマートフォンと連動させる事で電話の着信、メールの受信等が通知出来、電話の場合はそのまま音声操作が可能になります。

画面は1.63インチの液晶画面、重量は約74g、時計としては少し大きめです。

ベルト部分には1.9メガピクセルのデジタルカメラが内蔵されているので、写真撮影も可能です。

更に内部には各種のセンサー類、スピーカーも内蔵されており、ヘルスメーターとしての使用も可能です。

連携しているスマートフォンとは1.5m以上離れると自動的にロックされ、近づくとロックも解除されます。スマートフォンを万一紛失した場合でも、こちらの機器から探し出す事が出来る機能があるとの事です。

ベルトとボディカラーの組み合わせで6色のバリエーションがあります。

やはりこちらも発売は10月頃になるそうです。

こうした腕時計型デバイスはスマートフォンメーカー各社が現在色々企画をしているそうで、AppleもiPhoneに連動するスマートウォッチの販売を計画している、という事で、年末にはこうした腕時計型デバイスが人気商品になっているかもしれません。

写真の加工、合成を2回程やりましたが、PictBearは写真の加工以外にも色々な事が出来ます。

今回はWordの見出し文字として使われるワードアートと似た様な、でもワードアートとは一味違うワードアートを作ってみましょう。

詳細はこちら

これなら九十九里でも夷隅でも館山でも圏外にはなりません。

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ソフトバンクは先日「202TH」という衛星電話の新機種を9月10日に発売する、と発表しました。

衛星電話とは、通常の地上の基地局を使って電話通信をするのではなく、低軌道の通信衛星を介して電話が出来るものです。

つまり山の中だろうが海の沖だろうが、世界中どこででも通信が出来る、という訳です。

従来は衛星電話専用機が1機種だけ販売されていたのですが、ここに新型機がラインナップされるという訳ですが、実はこの電話機、単独では電話として使えません。

写真を見ればわかる通りまるでスマートフォンのカバーの様です。実はこの電話機、ソフトバンクのiPhone5をはめ込み、専用のアプリをインストールして設定する事で衛星電話機として使用出来る様になるのです。image

ですから、地上で電話をする場合はiPhoneから、衛星電話を使う時はこのカバーを装着して専用アプリから、という使い分けも出来る、という訳です。

但し、衛星通話をする為にはその為の専用契約が必要ですが、衛星電話バリュープランの場合でも月額基本料金は4900円、うち1000円分の無料通話を含み、通話料金は1分160円、データ通信は2KB/2円の従量制(使用した分だけ制限なく請求される契約)、SMSは1通につき70円と、かなりお高い物になります。

無料通話分だけ使っても6分程度しか通話は出来ませんからよほどの緊急時にでもなきゃ使えないかと思いますが、なにかのグループや組織でこういう機器を用意しておければ、震災の様な被害時に迅速に連絡が取れるかもしれませんね。

仕事帰りにSIMフリースマホ買ってきて、そんなセリフが出るのでしょうか。

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秋葉原に本店を置く電子機器販売店「ラブロス」がこの度、東京駅の駅中商店街にSIMフリースマートフォン専門店「Wasabee」をオープンすると発表しました。

オープンは9月4日です。オープン記念特売として9月30日までの間、「SIMフリーデビューパックiPhone版」を99900円、「SIMフリーデビューパックAndroid版」を53900円でそれぞれ先着100名に販売、だそうです。

このパッケージにはSIMフリーのスマートフォン本体に月額980円で利用出来るデータ通信専用のSIMカードがセットされ、更に初期設定や言語設定も販売店で行たうえで引き渡すのだそうです。

さてここで「SIMフリー」という言葉が出てきますが、これは何のことでしょう。

SIMカードとは携帯電話を通信キャリアと契約して使用する際に、携帯電話機内に設置するICカードです。日本国内で販売されている携帯電話はこのSIMカードが特定のキャリアの物しか使えない様にロックがされた状態で販売されています。

例えばの話、docomoの携帯電話を購入する場合はdocomoとの通信契約が必ず付いてきます。その上でdocomoのSIMカードしか使用出来ない様になっていますので、docomoを解約してソフトバンクを使いたい、としても、docomoの電話機をソフトバンクの契約では使用出来ない=電話機そのものを買い替えるしかないとなるのです。

SIMフリーとはこうしたキャリアの縛りを受けず、電話機本体を単独で購入し、自分のニーズに合ったSIMカードを別途契約して入手し、これを挿入して使用する事が出来る電話機と言う事になります。

こうした電話機の販売方法は欧米では一般的なのですが、日本では上記の通り、キャリアの縛りがあった関係上、一般には中々認知されない物でした。

しかし、今年はこうしたSIMフリー専門の販売店が出来、GoogleのSIMフリースマートフォン「Nexus4」が単独で発売されたり、NTT系の通販サイトでSIMフリー版のiPhoneが同社系列のデータ通信専用SIMとセットで販売されるようになる、など、SIMフリー端末の動きがいつにもなく活気づいています。

7月末にはNECとカシオの合弁スマートフォン開発会社が、8月末にはPanasonicがそれぞれ国内向けのスマートフォンの開発販売を打ち切る発表をしましたが、こうなると国内で販売されるスマートフォンはますます海外メーカー製の物が増えてくるでしょう。

こうなった時に携帯電話機の販売方法も従来の様なキャリアに紐付いた販売方法から、キャリアに囚われないSIMフリー端末を選べるような状況にシフトしていくのかもしれません。

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