2017年 2月

他のメーカーのパソコンも、このような購入方法が出来るといいのですが。

家電量販店の大手、ビックカメラは2月中旬よりApple社のパソコン、Macの購入に際して新しい販売プランの提供を開始しました。

Macアップグレードプログラム」と言うサービスで、これはMac本体購入時に2年後の推定買い取り額(本体価格の35%を基本)を設定し、その差額を2年間ローンで支払うという方法です。

毎月の支払いは機種やグレードによって差異がありますが、一番安価なデスクトップ型のMac miniで3000円/月(直販サイトでの一括購入価格は48800円)、最高額モデルのMacPro(直販サイトでの一括購入価格は398000円)も13400円/月で購入が出来ます。

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勿論ノートパソコン型のMacBookMacBookProMacBookAir、モニタ一体型のiMacでも同様の購入プランが利用出来ます。

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このようなローンの組み方は自動車ローンでは見かけるものでしたが、パソコンでは初めてとなります。

ユニークなのは、この購入に際して一般的なMac購入の際には希望者がオプションで加入するAppleCare Protection Plan(保証、サポートが最大3年間延長出来る。価格はMac本体の価格によって多少違うがMac miniで10800円、MacProだと23800円)が標準で付き、更にビックカメラグループ独自の「安心サポート for Mac」と言うサービスもセットになっている、という点です。

これらのサービスを使えば、安心サポートによってMac初めて買う方でもスムーズな導入が出来、故障の際にはAppleCareで手厚い保証が受けられる、と言う事になります。

残価設定ローンなので、2年のローン返済後は残った残価をどうするかと言う事になりますが、これには3つの選択肢があります。

1)残価分を清算してこのMacを自己所有にする

2)ビックカメラまたは系列のソフマップグループでこのMacを下取りして、最新機種に買い替え(このサービスの継続利用)

3)Macを返却してこのサービスの利用を終了

残価分についての再ローンは出来ない様なので、1)の選択肢を選ぶと機種によっては通常のローンより若干割高になるかもしれません。

逆に2年ごとに最新のMacを使い続けるのであれば分割購入より割安、且つ安心な使い方が出来るかと思います。

因みに、Macでは専用のOS、Mac OSX(オーエステン、と呼びます)を使いますが、BootCampと言う機能を使う事でWindows10をインストールする事も出来ます(この場合WindowsはMacとは別に用意する必要があります)。

ちょっとおしゃれなWindowsパソコン、としてMacを選んでみるというのもアリです。

 

人工知能の進化、そして応用は止まりませんね。

Googleの人工知能研究チーム「Google Brain」は低解像度の画像から高解像度の画像を生成する技術「Pixel Recursive Super Resolution(ピクセル リカーシブ スーパーレゾリューション)」を発表しました。

この技術を使うと縦横8x8ピクセルの低解像度の画像を縦横4倍の32x32ピクセルに高解像度化し、更にギザギザになった部分をスムーズになる様に補正をかけ、元の写真がこのようなものであったであろうと再構築する事が出来る様になります。

実は画像データというのは、一度圧縮されたり粗いモザイク状態にされてしまうと元に戻す事は出来ない様になっています。この方式は「非可逆圧縮」と呼ばれる技術で、とにかく圧縮することを優先し、元のデータから間引ける部分を可能な限り間引いてしまうので、結果的に元の状態に戻す為のデータも捨ててしまっているのです。よって元に戻せない=非可逆、と言う言い方になってしまうのです。

Pixel Recursive Super Resolutionを使うと、この間引かれてしまった部分をドットになっている部分からパターン判別、足りないであろう部分を追加して描き込む事で元の画像に近づけることが出来る、と言う事なのですが、このパターン判別や足りない部分の描き込みに人工知能を使う事で、より精度の高い復元を自動的に行えることが出来るという訳です。

人工知能による画像の修正、補完と言う事だと、最近話題になっているのは「PaintsChainer」と言う物があります。

これは人工知能によって、線画だけの画像データに自動的に色塗りをさせる事が出来るのです。

これが現在webサービスとして提供されており、利用者はパソコンに保存されている白黒の線画の画像データをアップロードすると、絵の内容を人工知能が判断し、最適と思われる色彩で自動的に着色してくれる、と言うのです。

また読み込ませた線画に対して、画面上に表示されるカラーパレットから適当な色を選び、軽くチョンと色指定するだけで、着色範囲を自動で判別し、最適と思われる色の加減で着色する、と言う事も出来ます。

更に人工知能の画像加工では「2つの画像をミックスさせて加工する人工知能」もwebサービスで提供されています。

例えばこちらの「DEEP ART.to」(会員制)と言うサイトでは2つの画像データ(主に写真とイラスト)を投稿すると、絶妙な加減でミックスされた画像が出来上がるのですが、このミックスする加減をするのも人工知能、と言う事になります。

猫+ワシリー・カンディンスキーのTransverse Line」

こうなってくると、これからの画像加工と言うのもかなり変わって来るかも知れませんね。

 

ヤフオク利用者はちょっと気になる機能です。

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2月からヤフオクのトップ画面に「フリマ出品」と言うボタンが追加されました。またヤフオクのトップページにも「フリマモード」と言うリンクが作られています。

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TVCMでも大々的に広告しています。

ヤフオクの場合、基本的に出品された商品は入札者が競り上げて最高額を入札した人が落札、となるものですが、フリマ出品の場合は即決価格でのみ出品する事になります。

その他、以下の様な点が通常のオークション出品と異なります。

フリマ出品

オークション出品

会員登録

Yahoo!プレミアムの
登録は不要
Yahoo!プレミアムの
登録は必須

落札システム
利用料

出品時のYahoo!プレミアムの登録状況により落札システム利用料が変わります。
非Yahooプレミアム会員の出品の場合は販売価格の10%が手数料になります。
出品者が送料を負担する場合、落札価格の8.64%
落札者が送料負担する場合、落札額が624円以上なら落札価格の8.64%
落札額が624円以下の場合は54円
(出品カテゴリによって変動あり)

出品不可
カテゴリ

個人では出品できないカテゴリ
料金体系が異なるカテゴリ
・その他 > アダルト(iOS版アプリからの出品のみ)

同左

個数

1個

複数

開催期間

7日間
時間指定不可
13時間以上、7日間+11時間までの間で任意に設定

決裁方法

Yahooかんたん決済のみ Yahooかんたん決済
代金引換
銀行振り込み 等

送料

・送料負担を「落札者」にする場合は、出品時に送料を入力する必要があります。
・着払いは設定できません。

出品者が負担、落札者が負担、等任意の設定が可能。

配送方法

1種類のみ 任意の配送方法を選択可能

海外発送

設定不可

設定可能

入札者評価制限

あり

あり

入札者認証制限

あり

あり

自動再出品

設定不可

設定可能

有料オプション

設定不可

設定可能

購入する側としては、これまでの様に終了時間を待つ必要がなく、価格も提示額より上がることはありません。「値下げ交渉あり」と記載されている商品については、表示額より更に安価に購入する事も出来るかもしれません。

一方、出品する側はこれまでの様なYahooプレミアムへの登録が不要になり、簡単に出品できる事にはなりますが、代金の支払いがYahooかんたん決済のみしか使えず、これだと商品到着の通知が来る、もしくは支払い手続きから14日を経過しないと、代金が手元に来ない点が不便でしょうか。

さて、ヤフオクがこのようなシステムを導入したのには、メルカリラクマと言ったフリーマーケットサービスを意識しての事の様です。メルカリは2013年よりサービス開始しており、スマホアプリを使えば誰でも簡単に出品出来る手軽さがウケて、今では1ヶ月に100億円もの売り上げがある人気サービスになっています。

ヤフオクでもこれに対抗するべく、フリマモードを追加して来たのですが、個人的にはメルカリはユーザーの言いなりになってかなりグレーな商品も増えて来てる様に思いますので、ヤフオクがそれに追従するのはいかがなものかな、と思います。

  

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