2012年 2月

これからは観光地の散策にはスマートフォンが欠かせなくなる、かもしれません。
4CE9AA81D6575D781DAA6B4DD986E
旅行ガイドブックを取り扱っている昭文社が2月17日から、同社発行のガイドブック購入者限定で、ガイドブック掲載の情報や地図をスマートフォンで持ち歩けるアプリの配信を始めました。

マップルリンク」というこのアプリを使うと、ガイドブックで紹介されている情報内に記されているQRコードをスマートフォンのカメラで読み込む事で、ガイドブックの情報をがスマートフォンでも使える様になるという物です。

また、スマートフォンに取り込まれた情報を元にして、その場所を地図で表示、スマートフォンのGPS機能と電子コンパス機能を連動させて、現在位置とその目的地までのルート検索、方向誘導の機能あるので、初めての観光地でも道に迷わず目的地に着く事が出来る様になります。

更に地図情報内には周辺の観光スポットも同時に表示出来るので、更に旅行が楽しくなると言う様になっています。

現在このアプリはiPhone用に提供されていますが、4月以降はAndroidスマートフォン用のアプリの提供も始まります。

色々な意味でカウントダウンが始まっています。


先日、Microsoftは2月末にバルセロナで開催されるMobile World Congressにおいて、Windows 8 Consumer Preview(コンシューマープレビュー)を発表するイベントを開催する、と発表しました。

コンシューマープレビュー、とは一般向けの公開ベータ版、という事になります。
昨年秋にはWindows8のDeveloperPreview(デベロッパープレビュー、開発者向けベータ版)が公開されましたが、こちらは開発者向けアカウントを持ってないとダウンロードできませんでした。

今回は一般向けのベータ版なので、より多くの人がダウンロード出来、使用した感想をMicrosoftに報告する事で製品版に反映させる事が出来ます。

Winidows8と言えば、2/4に中国のwebサイトにWindows8ベータ版のスクリーンショット、つまり動画画面のデータが公開され、これが話題になっています。

0207_win8_g.jpg

問題の部分は画面の左下、これまでのWindowsには必ずあった「スタート」ボタンが、このWindows8ベータ版のスクリーンショットにはないのです。

Windows8では従来のスタートボタンのあった付近にマウスカーソルを移動させると、Windows Phone(右写真)で採用されたユーザーインターフェイス「Metro(メトロ)」に似たメニュー画面が表示され、これが従来のスタートメニューの代替になる、という事らしいのです。

また、Windows8の操作全体をこのMetro方式のインターフェイスに変える事も出来、これによってタブレット型のWindowsマシンでもWindows8を利用し易く出来るのだそうです。

こうした情報が頻繁に出て来る様になるとWindows8の発売開始ももうすぐか、と浮き足立ちそうですが、通常はConsumer Previewが発表されたら、それが製品版になって販売開始するまでには早くて半年はかかりますので、8月~9月位がWindows8の販売開始、という事になるでしょうか。

0202_win8_screen000.png

(↑こちらはWindows8 DeveloperPreview版の画面)

今年4月にメーカーサポートが終了するWindows Vistaユーザーは勿論、2014年まではメーカーサポートが提供されるWindowsXPユーザーも、Windows8の登場でインターネットエクスプローラー10が出た場合は、Gmail等のサービスが利用出来なくなる危険があります(これはGoogleが自社のwebサービスのIEでの利用を、現行から1代前のバージョンまでしか保証しない、とする方針を決めているため。IE10が登場した場合、GoggleのサービスはIE10と1代前のIE9までしか利用出来ない事になり、IE8までしか利用出来ないXPではそのままではGoogleのwebサービスが利用出来なくなります)。

Vistaユーザーは元より、XPユーザーも次の事を検討するカウントダウンが始まってますよ。

スマートフォンは若者だけの物、ではなく、これからは地域と密接に使う機器になるかもしれません。

1/31のテレビ東京「ガイアの夜明け」でも紹介されていたのが、三重県玉城町の『オンデマンド交通システム』です。

過疎化の進む玉城町では以前は町内に民間の路線バスが走っていたのですが、これが業務を縮小し平成8年に撤退し、「福祉バス」として町営のマイクロバス運営に移管したのです。

しかし3ルート19便あった福祉バスの利用者は1便当たり平均4~5人と少なく、非常に効率の悪い運用になってしまっていました。

これを解決するために平成21年11月から導入されたのが、”オンデマンドバス”と言う方式です。

予め会員登録をした方にスマートフォンが提供され、これを使って事前に予約を入れる事で乗客がいるコースにだけバスを走らせる事が出来る様になったのです。

また車両の方も、従来のマイクロバスから10人乗り程度の大型ワンボックスカーにサイズダウンし、ここでもコストダウンを図っています。

さて、このオンデマンドバスですが、実は考え自体は古くからあったのですが、従来はこれを人間の手作業でスケジューリングをしていました。しかし、一度コースを決めてしまうと後から追加変更が難しく、それを上手にマネジメントするには土地勘と経験がないと出来ない事だったのです。

玉城町のシステムは東京大学大学院が開発したコンピュータを利用する新しい運用システムを導入しており、ただ単に利用者からの予約を受け付けるだけではなく、コンピュータを使って予約を「選ばせる」という運用が可能になったのです。

更にここにスマートフォンが加わる事で、より迅速に予約を入れる/選べるシステムとなったのです。

そして今ではこのスマートフォンにバスの予約だけではなく、緊急通報のシステムも組み込まれる事になり、住民のトラブルを素早く察知できる体制が作られています。

スマートフォンにはGPS機能が内蔵されているため、こうした信号を発した場所がモニタの地図上にすぐに表示させる事が出来るのです。

これなら通報者が電話口で場所を告げなくても、機械上で正確に場所を特定でき、それを元に救急車にも通報しやすくなる、という訳です。

ぜひ、九十九里町でも実現してほしいサービスですね。

2012年2月
« 1月   3月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829