2015年 8月

うちはまだひかり電話いらなーい、なんて言ってられなくなるかも知れません。

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一般家庭に固定電話が置かれる様になって120年程経ちましたが、その固定電話が色々な意味で岐路に立たされています。

一つはアナログ電話回線を使って高速インターネット接続を実現するADSLサービスが2016年6月で新規の加入受け付けを終了する、と言う発表が7月末にあった事です。

ただし、NTTは光ファイバー接続サービス「フレッツ光ネクスト」が提供出来ない地域については引き続きフレッツADSLの新規申し込みを受け付ける、としています。

また既に加入済みの方や16年6月30日より前に申し込んで同年12月31日までに開通したユーザーへのサービスは今後も継続するとしています。

2015年3月現在でADSLサービスの利用者はNTT東西で121万件、YahooBBを提供するソフトバンクで156万件、合算すると約278万件もいますが、最近は光ファイバー網の普及でこれに乗り換える方も多く、ピーク時の1/3~1/4程度にまで減少しています。加えてADSL用のサーバー開発もすでに終了、ADSLモデム等のサービス提供に必要な機材も製造終了しており、今後、保守部品の枯渇も見込まれると言う事で新規の受付を終了するという事です。

じゃ取り敢えず今加入してる人はこのままで大丈夫か、と言うと、それも怪しいのです。

と言うのも、NTTは現在のアナログ電話回線、つまり交換機を使った従来型の電話サービスを早く打ち切りたいという事情があるのです。

携帯電話の普及でアナログ電話の契約件数も最近は落ち込む傾向なのですが、単にそれだけの問題ではなく、実はアナログ電話回線の核ともいえる電話交換機の製造が既に終了しており、現在はインターネットプロトコル電話網に切り替わり不用になった交換機を保存し、故障した交換機が出た場合はこれと置き換える様にして凌いでいるのですが、それももってあと10年、つまり2025年までにはアナログ電話回線網をインターネットプロトコル電話回線網に置き換える必要があるのです

しかしNTTには国が定めた「ユニバーサルサービス制度」と言う枷があり、これは全国一律で同じサービスを提供しなければならない、という国民サービスの方針で、と言う事はNTTの場合、アナログ電話回線網をインターネットプロトコル電話回線網に置き換える作業を全国一斉に行わなければいけない事になります。

当然ですがそれには莫大な費用が掛かりますが、一方でアナログ電話のサービスも年間1000億円程度の赤字が出ている事業でもあるので、可能ならば早々に終了したいというのも本音なのです。

実際にはこの他にも問題は山積されているのですが、しかし交換機の寿命は確実にやってきます。固定電話サービスの将来はかなり険しいと言えそうです。

 

家電品の新しいブランドの誕生、ですね。

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8月6日、秋葉原である家電ブランドの新商品発表会が行われました。会社の名前は「UPQ(アップキュー)」と言います。

この会社は元カシオ計算機の社員だった中澤優子氏が立ち上げた会社で、14年12月に経済産業省フロンティアメイカーズ育成事業に採択され、その助成を受けて15年7月に起業した会社です。

元カシオ社員と言う事もあって小回りの利いた独創的な製品が多数発表されましたが、中でも注目されるのが、実売価格14500円(税別)のSIMフリースマートフォンUPQ Phone A01です。

これまでこうしたSIMフリースマートフォンの多くは海外メーカーの全世界向け販売品を輸入して販売してたり、国内メーカー品でも海外輸出向け製品だったり、仕様的にも1世代も2世代も前の物だったり、と中々一般受けしにくい物が多かったのですが、UPQ Phoe A01は国内メーカー製であり、かつ内部的には他の低価格帯機種より優れている点が多々あります。

1つは最新のAndroid5.1を採用してる点。AndroidスマートフォンはOSアップグレードが中々出来ない事が弱点の一つですが、最新OSを使っているならこうした心配は少ないですね。

また低価格機ではLTE通信非対応機種も多い中、この機種はLTE通信にも対応し、現在各社が整備している最新のプラチナバンド(700MHz帯)にも対応しています。

またなんといっても目を引くのが青とも緑ともつかないその色合いで、UPQではこの色を「ブルー・バイ・グリーン」と呼んでいます。

6日の発表会でもこのブルー・バイ・グリーンを採用した多くの商品を発表しており、これがこの会社のイメージカラーとして定着しそうです。

UPQ Phone A01は現在DMM通販で予約受付をしていますが既に初回生産分の受付は終了しており、現在受付分は早くても9月中旬以降のお届け、となっています。

こうしたベンチャーがこれからも数多く育っていくと、この業界も面白くなる様に思うのですがどうでしょう。

待てない人は待てない、でもそれに対する対策もある様です。

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7月29日からMicrosoftは新しいOS「Windows10」をリリースしました。

しかし今回のWindows10は、前日までにアップグレード予約を済ませている方でも、29日にいきなりアップグレードが出来た、と言う事はない様で、ネットの反応を見ているとここ1週間の間は「予約したけど何時までたってもアップグレードの通知が来ない」「手動でアップグレード出来る方法はないのか?」と言う様な書き込みが至る所で散見されました。

これを受けてかどうか、Microsoftでは手動でアップグレードを可能にするWebページを用意しています。

お使いのWindows7、8.1が32ビット版か64ビット版かを確かめ、対応するツールをダウンロードする事でWindows10へアップグレードする為のソフトウェアをダウンロードする、若しくはインストール用のDVDを作成する為のISOファイルをダウンロードする事が出来ます。

ISOファイルとはDVDディスクのイメージをそのままデータ化したもので、専用の書き込みプログラムを使ってDVD-Rに書き込むと、オリジナルのDVDと同じディスクを作る事が出来ます。

なお、ここで作成されたDVDを使ってWindows10をインストールする場合、Windows7、8.1をインストールしたPCの上からアップグレードでインストールする際には、不正コピー防止のために入力する25ケタの暗証番号=プロダクトキーが不要になり、また再インストールする場合も一度インストールを終えていると言う情報がインターネットを通じてMicrosoftに残されているのでこのプロダクトキーの入力が不要になるそうです。但し、このディスクを使って全く新規にWindows10をインストールした場合は別途プロダクトキーを購入する必要があります。

今はインストールする気がない方もインストールメディアだけは先に作っておいてもいいかもしれません。

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