2015年 6月

「070」も浸透してないのに、もうですか?

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総務省は18日に携帯電話の電話番号について、現在使われている「090」「080」「070」から始まる番号が現在のペースで使われていくと、3年後の2018年に枯渇する可能性があるとして、この対策を検討する事を発表しました。

具体的な案として浮上しているのが、これまで使われていなかった「060」から始まる番号を採用する案で、他にポケットベルで使われていたが今は大半が休眠状態になっている「020」を使う案、データ通信など電話番号である必要性の薄い機種には新しい番号を割り振り、これらで使われている090/080/070の番号を通話用番号に再度割り当て直そうという案が上がっています。

現在、これらの案は有識者によって作られている対策審議会によって協議され、年内に答申がまとまる予定となっていますので、060から始まる電話番号が今すぐ使用開始になる、と言う話ではありません。

なぜこのような現象が起きているかと言うと、一つには個人での携帯電話、データ通信機器の複数台所有者が増えてきている事、そして今後増えて来るであろう「スマートメーター」への対策があるもの、と思われます。

例えば、個人でも仕事用/プライベート用と電話機を複数台持つ方や、携帯電話とタブレット端末、モバイルWi-Fiルーター等携帯回線は使うが用途は異なる機器を複数持つ、と言う人は昨今たくさんいらっしゃいます。

更にキャリアが提供するデジタルフォトフレーム、GPS発信機、ウェアラブル端末にも携帯電話の回線が入っている=個別に電話番号が必要になるので、多様性のある機器が増えると言う事は携帯電話番号がそれだけ使われていくという事でもある訳です。

更に昨今、電力会社やガス会社がメーター検針を簡略化する為に「スマートメーター」と言う物を導入しようとしています。今現在は専任のスタッフが現地に出向いて検診を行っていますが、将来的にはメーター機器の中に携帯電話回線を使った通信機能を持たせ、検診データを自動で電力会社やガス会社に送信出来る事が出来る様になります。この場合も現在の仕組みであれば、メーター1基毎に電話番号を割り当てる必要がありますので、やはり電話番号の枯渇はいずれ来る問題、と言う事が言えるでしょう。

ただ、個人的には2年前の2013年から070番が一般の携帯電話でも使用出来る様になったにもかかわらず、未だ070=PHSの番号=携帯電話の番号と認識して貰えてない現状を考えると、060にしろ020にしろ、これらが携帯電話番号として使える様になった際には、より多くの方への広報、周知徹底をする必要がある様に思います。

いよいよ日本でも、こういう時代になるでしょうか。

毎年6月はAppleが開発者向けの会議、WWDC(ワールドワイド・デベロッパー・カンファレンス)を開催し、その基調講演で今後1年の間にAppleが展開する製品やサービスを発表するのが通例になっています。

今年も6月8日(日本時間では9日未明)にWWDCの基調講演が開催され、その中で新しいMac OSX、iPhoneやiPad用の新しいiOS、Apple Watch用の新しいWatch OS、新しいアプリ開発ソフト等、たくさんの発表がありました。

しかしそれらはある意味マニア向け、開発者向けの内容で一般の方にはあまり興味が向かない内容とも言えます。

ところが、これらと併せて発表された新しいサービスは一般の方でも大いに注目する事になりそうな物を秘めています。それは「Apple Music(アップルミュージック)」と言う音楽配信サービスです。

これは毎月定額の利用料金(9.99ドル/月、家族6人まで同時使用出来るファミリーメンバーシップの場合は14.99ドル/月)を支払うと様々なジャンルの音楽を毎日いつでも自由に聞き放題で楽しめるのだそうです。

またこのサービス、Apple製のパソコン(iMac、MacBook)やiPhone、iPadだけに限らず、WindowsパソコンやAndroid端末でも楽しむ事が出来る、となっています(Android用アプリはこの秋に登場予定)。

サービス開始は6月30日から、全世界100か国で一斉開始となっており、どうやら日本もこの中に含まれるそうです。最初の3か月は無料で試せ、4か月目以降は有料となります。

これまでAppleの音楽販売サービス「iTunes Music Store」の場合、曲を1曲づつ、もしくはアルバム単位で購入しないと聞く事は出来ませんでしたが、今後は毎月定額の支払いをすれば欲しい曲も興味のある曲も、扱いのある曲なら全て高音質で聞き放題になる、と言う事になります。

また音楽サービス以外にもインターネットラジオサービスも合わせて開始され、こちらも全世界で無料で聞く事が出来ます(ただしこちらは日本でのサービスは未定)。

更にiPhoneやiPadでは音声アシスタントサービス「siri」にも対応するので、iPhone、iPadに対して「○○のxxと言う曲を再生」と指示をすると、本体内にその曲がない場合は自動でApple Musicから該当する曲をダウンロードして再生する事も出来る様になります。

実はこれまでこうした定額料金を払って音楽聞き放題のサービスは、海外では大分前から主流になっていたのですが、日本では音楽著作権に関する扱いが他国より厳しく複雑なため、なかなか普及する事が出来ませんでした。

AppleのiTunes MusicStoreではこれまでも音楽販売の常識をたくさん覆して来ましたが、今回も日本の音楽販売の習慣を覆すきっかけになるでしょうか。

この夏の、PC業界の一大イベントになりそうです。

Microsoftは6月1日に、次期OS「Windows10」へのアップデートを7月29日にリリースする事を発表しました。

Windows10は以下のの7種類が発売されます。

1)一般ユーザー向けパソコン用の「Home」

2)ハイエンドユーザー/企業用端末向けの「Pro」

3)業務用パソコンの「Enterprise」

4)Windows Phone用の「Mobile」

5)上記「Mobile」の業務用版「Mobile Enterprise」

6)教育機関で使用するパソコン向けの「Education」

7)テレビや家電品をネット接続させる基盤整備用の「IoT Core」

このうち、7月29日にはパソコン用の物(上記1,2,3,6)がリリースされ、それ以外(Windows PhoneとIoT用)のものは今年後半に提供開始、となっています。

そして実は、アップデート対象者のパソコンには既にその用意が通知されているのです

6月1日以降、インターネットに接続しているWindows7、及び8.1のパソコンには、ディスクトップの右下、通知領域に見慣れないアイコンが表示されています。

このアイコンはWindows10を入手する為の予約手続きをするプログラムが、既に導入されているパソコンである事を表しています。

 

実行すると、下記の様な画面が表示されます。

右側にある「>」マークをクリックするとWindows10についての簡単な案内が表示されます。

案内の最後のページまで移動するとこの様に表示が出ます。

ここで「無料アップグレードの予約」をクリックすると、次の画面に切り替わります。

メールアドレスを入力する画面が表示されますが、この操作はスキップする事が出来ます。

メールについてもあくまで「アップグレードが出来る状態になったらお知らせメールが来る」為のものなので、してもしなくても予約そのものは完了します。

予約が完了するとこの様な画面に切り替わり、閉じるボタンをクリックする事で終了します。

これでリリース日の7月29日になると自動的にアップグレードがされる、と言う訳です。

なお、アップグレードをする為にはHDDに3GB以上の空き容量が必要になりますので、アップグレードを考えている方はそれまでにHDD内の掃除をしておく必要があります。

因みに、今年の7月29日は水曜日になりますね…。

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