2013年 1月

docomoは何処を目指してるんでしょうか。「迷走」とまでは言い切れない様にも思いますが。

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2013年1月22日、携帯電話キャリアの最大手、NTTdocomoは2013年春の新型携帯電話の発表会を行い、スマートフォンやタブレットなど計12機種の新型機をラインナップに加える事を発表しました。

このうちスマートフォンは8台、タブレットは2台、Wi-Fiルーターが2種類、という事でこの春には従来型の携帯電話、所謂フィーチャーフォンの新型機種は登場しないこととなりました。

思えば昨年夏の新型機発表会でもフィーチャーフォンはラインナップになく、昨年冬の発表会では4機種が発表されましたが、今後は新型フィーチャーフォンは年1回程度しか出てこない、という事になるんでしょうか。

しかしそれ以上に「?」なのが、今回の新商品発表会に登場した「dtab」という新しいタブレット端末です。

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「dtab」と言う名称の通り、docomoの「d」を冠している商品にもかかわらず、このタブレットにはdocomoの通信回線が利用出来ません。

通信方法はパソコン等と同じ無線LANを使った通信方法のみになっています。

更に驚くのが販売価格で、通常価格は25,725円となっていますが、docomoの回線及びspモードの契約をしてるユーザー=docomoのスマートフォンを利用しているユーザーで、動画サービスの「dビデオ」(月額525年)を6か月以上契約するとdocomoオンラインショップで9,975円で販売する、となっています。

実はこれは昨年からdocomoが力を入れている通販サービスを家庭内でも簡単に利用してもらうための端末、と位置付けているのです。

例えばdocomoは2月に「dstick」という端末を販売する事を既に発表しています。

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これはHDMI端子を備えているテレビや液晶モニタに接続するだけでインターネット接続が可能になるスティック型Android端末です。

同様の物は昨年10月のトピックでも紹介していますが、それをdocomo自体が販売するというのです(もっとも同様のスティック型Android端末はauも2月に発売を予定しています)。

このdスティックも2月には7万名のユーザーに無料でプレゼントするキャンペーンを行う、となっています。

当然ですが、このdstickもdocomoの通販サービスを家庭でも気軽に利用してもらう為の端末、つまりdtabと同じ位置づけ、と言う事になります。

しかしこのような方面に力を入れるのは本来携帯キャリアのやるべきことではない様に私は思うのですけどね。

只でさえ昨年は大規模な通信障害を何回も起こしているだけに、本来の仕事がこの調子なのに物販だ通販だとやってる余裕はあるのかな、と疑ってしまいます。

勿論ユーザーとしては結果的に安価な商品を購入できるきっかけになるのはうれしい事ですが、しかし同時に通信会社は個人のプライバシーも管理する会社だけに、本来の仕事をもう少しちゃんとやってほしいものだと思うのですがいかがでしょう。

電子書籍が一般化した未来を先取り、でしょうか。

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去年末から急速に電子書籍市場が活性化しています。特に日本ではこれまで電子書籍市場はハードウェアは出てきても十分に利用出来る販売サイトがない>結局ハードウェアが売れない>サービスも尻すぼみ、という悪循環が絶えなかったのですが、それを逆転出来る可能性を持ったAmazon.co.jpの電子書籍端末「Kindle」シリーズが登場し、更にこれまで電子書籍には縁もなかった楽天がカナダの電子書籍サービス「kobo」と提携し、専用の端末「Kobo Touch」を販売開始しています。

つまり書籍も電子化の波が大きくなり始めた、という事ですが、それを突き詰めた未来はこうなるんじゃないか、と言う様な施設がアメリカに登場しました。

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テキサス州サンアントニオに新しく建設される公共図書館「Biblio Tech(ビブリオ テック)」は蔵書の全てを電子化しており、管内での閲覧には設置された数十台のパソコンを使用、貸し出しに際しては電子書籍リーダーに書籍データをコピーし、これを2週間貸出してくれるのだそうです。

なんかこんな話を聞くと電子書籍リーダーを返してもらえないのでは、と思うかもしれませんが、貸し出しに関しては住所氏名を確認して貸し出すので問題はなし、また電子書籍リーダーは2週間で内蔵電池が切れて使えなくなってしまうので持っていても無意味になる、だからそのような心配は無いのだそうです。

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因みにこの図書館、オープンは今年の秋だそうで、もちろん「紙の本を持たない図書館」として世界で第1号になる予定だそうです。

なんだか本当に未来はこんな感じになりそうな気がしますね。

日本ですぐには利用は出来ませんが、非常に興味深いサービスです。

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アメリカの通販大手「Amazon.com」では1月から通販でCDを購入したユーザーに向けてのサービス「オートリップ」を始めます。

これまで「音楽」の販売にはCDの様な記録メディアの販売かMP3の様な音楽データの販売の2つしかありませんでした。

CDで販売の場合、商品の到着には1,2日の時間が発生し、音楽プレイヤーでの利用にはパソコンを使ってデータ化する必要がありました。

またMP3データ販売の場合、データを保存する機器が故障してしまった場合にデータそのものを消失してしまう危険があったり、サービス的に使用出来る機器を限定されてしまう様な事も少なからずありました。

「オートリップ」はこの両者の間を取るサービスです。

まずユーザーはamazon.comより音楽CDを購入します。

そしてCDが到着するまでにAmazon.comの方でこのCDを音楽データ化し、ユーザー用のクラウドサービスに自動的に保存するのです。

つまり、音楽CDの原盤はユーザーが持ち、尚且つ、MP3データも同時に販売するので、ユーザーはAmazon.comのサービスに接続出来る端末さえ持っていれば、より手軽に音楽を楽しむ事が出来る、という訳です。KindleFireの様なAmazon専用端末はもちろん、Amazon.comのクラウドプレイヤーアプリを使えるAndroid端末やパソコンでも同様のサービスを利用出来ます。

残念ながら日本では音楽著作権協会(JASRAC)がこうしたサービスの使用に対して消極的なので、自由に利用する事が出来ませんが、実現したらより利便性は上がるでしょうね。

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九十九里町公民館パソコン愛好会、今年もよろしくお願いします。

2013年1月1日 片貝海水浴場で撮影

今年は日の出までの動画も撮影してみました

 

尚、撮影した写真はDropboxにて共有出来る様にしております。

こちらから。

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