2013年 1月 28日

docomoは何処を目指してるんでしょうか。「迷走」とまでは言い切れない様にも思いますが。

dcm000

2013年1月22日、携帯電話キャリアの最大手、NTTdocomoは2013年春の新型携帯電話の発表会を行い、スマートフォンやタブレットなど計12機種の新型機をラインナップに加える事を発表しました。

このうちスマートフォンは8台、タブレットは2台、Wi-Fiルーターが2種類、という事でこの春には従来型の携帯電話、所謂フィーチャーフォンの新型機種は登場しないこととなりました。

思えば昨年夏の新型機発表会でもフィーチャーフォンはラインナップになく、昨年冬の発表会では4機種が発表されましたが、今後は新型フィーチャーフォンは年1回程度しか出てこない、という事になるんでしょうか。

しかしそれ以上に「?」なのが、今回の新商品発表会に登場した「dtab」という新しいタブレット端末です。

dtab01

「dtab」と言う名称の通り、docomoの「d」を冠している商品にもかかわらず、このタブレットにはdocomoの通信回線が利用出来ません。

通信方法はパソコン等と同じ無線LANを使った通信方法のみになっています。

更に驚くのが販売価格で、通常価格は25,725円となっていますが、docomoの回線及びspモードの契約をしてるユーザー=docomoのスマートフォンを利用しているユーザーで、動画サービスの「dビデオ」(月額525年)を6か月以上契約するとdocomoオンラインショップで9,975円で販売する、となっています。

実はこれは昨年からdocomoが力を入れている通販サービスを家庭内でも簡単に利用してもらうための端末、と位置付けているのです。

例えばdocomoは2月に「dstick」という端末を販売する事を既に発表しています。

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これはHDMI端子を備えているテレビや液晶モニタに接続するだけでインターネット接続が可能になるスティック型Android端末です。

同様の物は昨年10月のトピックでも紹介していますが、それをdocomo自体が販売するというのです(もっとも同様のスティック型Android端末はauも2月に発売を予定しています)。

このdスティックも2月には7万名のユーザーに無料でプレゼントするキャンペーンを行う、となっています。

当然ですが、このdstickもdocomoの通販サービスを家庭でも気軽に利用してもらう為の端末、つまりdtabと同じ位置づけ、と言う事になります。

しかしこのような方面に力を入れるのは本来携帯キャリアのやるべきことではない様に私は思うのですけどね。

只でさえ昨年は大規模な通信障害を何回も起こしているだけに、本来の仕事がこの調子なのに物販だ通販だとやってる余裕はあるのかな、と疑ってしまいます。

勿論ユーザーとしては結果的に安価な商品を購入できるきっかけになるのはうれしい事ですが、しかし同時に通信会社は個人のプライバシーも管理する会社だけに、本来の仕事をもう少しちゃんとやってほしいものだと思うのですがいかがでしょう。

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