2013年 10月

中高年にとっては喜ばしいこと、でしょうか。

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9月末から10月中旬にかけて、携帯電話3社がこの秋から来年春に向けて販売する携帯電話新機種の発表会を行いました。

この秋の携帯電話業界と言えば「3社一斉にiPhoneの取り扱いを開始」「プラチナバンドLTEでより高速につながりやすく」と言うのがウリの様に見えますが、意外な注目点として3社一斉に新型フィーチャーフォンを投入した点です。

docomoはこの秋冬モデルのラインナップに、1年ぶりに新型のフィーチャーフォンを投入しました。最近のdocomoは新商品発表会ではスマートフォンの紹介ばかりだったので、フィーチャーフォンユーザーにとっては、故障による買い替えや機種変更をしたくてもスマートフォンに変更するしかない状況でした。auやソフトバンクではまだフィーチャーフォンの扱いがまだ残っていたのに比べると、ずいぶん偏ったラインナップになっていた、と言えます。

しかしフィーチャーフォンへの需要、要望はまだまだ根強く、特に使い慣れた操作性からの安心感は何物にも代えがたい様です。

こうした需要を受けて、各社とも数は少ないながらもフィーチャーフォンを作っている、と言う状況です。

今回特にdocomoのフィーチャーフォンは、スマートフォン事業から撤退したPanasonicとNEC製と言うのも注目です。

世界規模で販売するサムスンやHTC、Apple等とのスマートフォン開発競争では伸び悩んだ両社も、日本純正仕様のフィーチャーフォンなら、という想いもあるのでしょう。

ただ、中高年の皆さんには簡単ケータイの様な機種をもう少し増やしてほしい、ってのもあるかも知れませんね。

こんな所にもペーパーレスの波が来ています。

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アメリカのデルタ航空は9月末から、11000人のパイロットに専用アプリケーションを組み込んだマイクロソフト製のタブレット端末「Surface2」を採用したと発表しました。

Sureface2はマイクロソフトがiPadやAndroidタブレットに対抗する為に2012年から販売開始しているタブレット端末、「SurfaceRT」の第2世代モデルになります。

操作性はWindows8とほぼ同じながら、独自のOS「WindowsRT」で動作するので、Windows7や8のアプリケーションは動作しないのですが、専用のMicrosoft Office2013がプリインストールされている、カバーにもなる脱着式キーボードが最初から用意されている、と言う点でビジネス向けを意識したタブレットと言えます。

デルタ航空ではこのSurface2にパイロットの運航マニュアル、航法チャート、滑走路図等の従来紙情報として機内に持ち込んでいた資料を電子化して組み込み、いわゆる「電子フライトバック」として利用する事にしたのです。

従来の紙資料だとこれらの資料は約17kgもあり、これをタブレット端末に置き換える事で会社全体で約12万ガロン(約45万リットル)の燃料削減と900本の木材資産の節約が可能になる、としています。

更にデルタ航空では、客室乗務員の機内販売決済用にはWindowsPhone8を搭載したスマートフォンも採用しています。

従来こうした電子機器は機内に持ち込むと計器に影響を与える、という事で敬遠されてきたのですが、最近では離着陸の時間を除けば機内でのIT機器の利用制限が緩和されて来たり、会社によっては機内で無線LANによるネット接続も可能になって来ています。

航空業界も進化してますね。

これは大きな方針転換ですね。

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10月7日の16時から、YahooオークションとYahooショッピングが大きくシステム変更をしました。

最大の特徴は

「ヤフオクへの入札が誰でも0円」

「ヤフオクへの出品システム利用料が0円」

「Yahooショッピングへの出店初期費用が0円」

「Yahooショッピング出店への毎月の固定費用が0円」

「Yahooショッピングでの売り上げロイヤリティが0円」

と異例ともいえる0円攻勢に出たことです。

例えば、従来はYahooオークションへの入札は4999円以下は無料会員でも入札できましたが、5000円以上の入札には有料オプションのYahooプレミアムへの登録が必要でした。今回の改正でこれが無料、つまり5000円以上の入札も無料会員でも可能になる、という事です。

出品についても従来はYahooプレミアム会員なら1か月10回の出品までは無料、それ以上の場合は有料になったのですが、これも無料となる訳です。

Yahooショッピングへの出店も従来は出店費、毎月の維持費、売り上げの数%をロイヤリティとして支払う等、結構敷居が高かったのですが、これも全て無料となったのです。

またYahooショッピングへの出品は従来は法人に限定されていましたが、今後は個人にも門戸を開く、としています。

Yahooではオークションやショッピングで今まで上げていた収益を、今後は広告収入にシフトしていくそうです。Yahooの他のコンテンツサービスでも広告を打ち、相乗効果を図るとしてます。

また今回のこのシステムの大転換について、10月7日の夜にYahoo!Japanが発表会を行いましたが、珍しくこの席には親会社のソフトバンクの孫社長も登場し、プレゼンテーションを行いました。

孫社長は会場で「ヤフーは間違っていた。Yahoo!JAPANはさまざまな囲い込みをしようという小さな、いじけた心を持っていたが、そういうものは全部忘れる」と言ったそうです。

果たしてこの『間違っていた』発言、数か月後、数年後でも同じことが言えるでしょうか。

パソコンも「脱原発」の時代でしょうか。

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写真のパソコンはカナダのベンチャー企業「WeWi」が開発した、世界で初めて100%太陽電池だけで駆動するパソコン「SOL」です。

液晶画面の裏側に4面に広がるように設置された太陽電池を使って充電します。

約2時間の充電で10時間の駆動が可能、となっており、屋外での利用はもちろん、宅内での利用でも効果的かと思われるのですが、このパソコン、日本での発売予定は今のところありません。

実はこのパソコン、人口の16%しかインターネットアクセスが出来ないアフリカに向けて販売するのだそうです。

しかもお値段は1台あたり350ドル、日本円にしても4万円前後と思ったほどお高くもありません。

アフリカをはじめとした発展途上国でも、今はパソコンを使った仕事、勉強をする時代ですが、こうした地域ではいかんせん電気の供給が間々ならない場所で、日本の様に1件1件に送電線を配する様な事も出来ず、また電力供給も安定せず、コンセントからの電流も高くなったり低くなったりと不安定と言います。

こうした地域でも安定してパソコンの操作、勉強が出来る様に、という配慮をされて作られたのがこのSOLというパソコンなのです。

ちなみにこれほどの工夫をされているパソコンがなぜ安価に販売できるか、と言うと、オペレーティングシステム(OS)に有料のWindowsではなく、無料で配布されているUbuntu(ウブンツ)というOSが使われているからです。

無料とは言え、UbuntuはWindowsに近い高機能を持ち、Windowと同等かそれ以上の数のアプリケーションを利用可能です(一部はWindowsと同じアプリもあります)。

日本でも発売を期待したいですね。

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