10月3週のトピック

こんな所にもペーパーレスの波が来ています。

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アメリカのデルタ航空は9月末から、11000人のパイロットに専用アプリケーションを組み込んだマイクロソフト製のタブレット端末「Surface2」を採用したと発表しました。

Sureface2はマイクロソフトがiPadやAndroidタブレットに対抗する為に2012年から販売開始しているタブレット端末、「SurfaceRT」の第2世代モデルになります。

操作性はWindows8とほぼ同じながら、独自のOS「WindowsRT」で動作するので、Windows7や8のアプリケーションは動作しないのですが、専用のMicrosoft Office2013がプリインストールされている、カバーにもなる脱着式キーボードが最初から用意されている、と言う点でビジネス向けを意識したタブレットと言えます。

デルタ航空ではこのSurface2にパイロットの運航マニュアル、航法チャート、滑走路図等の従来紙情報として機内に持ち込んでいた資料を電子化して組み込み、いわゆる「電子フライトバック」として利用する事にしたのです。

従来の紙資料だとこれらの資料は約17kgもあり、これをタブレット端末に置き換える事で会社全体で約12万ガロン(約45万リットル)の燃料削減と900本の木材資産の節約が可能になる、としています。

更にデルタ航空では、客室乗務員の機内販売決済用にはWindowsPhone8を搭載したスマートフォンも採用しています。

従来こうした電子機器は機内に持ち込むと計器に影響を与える、という事で敬遠されてきたのですが、最近では離着陸の時間を除けば機内でのIT機器の利用制限が緩和されて来たり、会社によっては機内で無線LANによるネット接続も可能になって来ています。

航空業界も進化してますね。

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