2014年 6月

もうこうなると、小売業なんだかITメーカーなんだかわからなくなりますね。

6月19日、かねてからの噂通り、通販界の超巨人、Amazon.comが自社オリジナルのスマートフォンの発売を発表しました。

名前は「Fire Phne」、同車のタブレット端末KindleFireシリーズを連想させる名前です。

このスマホの特徴は大きく2つあります。

1つは3Dディスプレイ、と言っても、3Dテレビの様に専用グラスをかけると絵が飛び出してくる、と言う様な物ではなく、画面に映っているものが立体的に動いて見える、と言うのです。

例えば地図のアプリを開き、ビルを立体的に表示させます。通常は一方方向から見た立体物的な見え方をしますが、Fire Phoneの場合、スマーとフォンを傾けるとセンサーがそれを感知し、右側から覗き込むように傾ければ右側から、左側に傾ければ左側から見た様にビルが傾いて見えるのです。

これは傾斜状態を検知するセンサーの他、正面パネルの四隅にカメラを内蔵し、使用者がどの向きから画面を見ているかを判別してそれに応じた見せ方を自動で調整している、と言うのです。

また本体を傾けるという操作方法はwebページを見てる時や電子書籍を読んでいる時のページ送りにも使えるそうですから、今までの様に指でなぞる様な操作は不要になるかも知れません。

もう一つ大きな特徴が「FIRE FLY」と言う機能です。これはカメラで撮影した映像を解析し、即Amazonの商品ページを見つけ出して表示してくれるという機能です。

例えば音楽CDのジャケットを撮影すると、そのCDを購入するページに移動しますし、再生中の映画を撮影すると、その映画の情報が表示されDVDを購入するページにに移動出来たりする事も出来るのです。

この他に撮影済み写真はAmazonのクラウドストレージに自動で保存されるので、内蔵容量は気にせずガンガン撮影出来る、とか「MAYDAY」アプリを使うと24時間365日、Amazonのコールセンターとチャット(文字による会話)で無料のサポートを受ける事が出来る等、通販会社以上のサービス提供をやってます。

肝心の価格ですが、残念なことにまだ日本で販売の予定はなく、アメリカでの発売に際してはAT&Tとの2年間の通信契約込の場合で32GBモデルが199.99ドル(約2万円)、64GBモデルが299ドル(約3万円)、キャリアの契約なしで購入すると32GBモデルで649ドル(6万5千円前後)、64GBモデルは749ドル(約7万5千円前後)となってます。

さて日本でも売るんでしょうかどうでしょうか。

家庭でも気軽にロボットを使える時代が来るのでしょうか。

 

先週6月4日、ソフトバンクはある発表会を行いました。通常この時期なら夏に向けての新型携帯電話の発表会をするところですが、今回ソフトバンクはそれを行わず、その代わりという事ではないでしょうけど、新規事業という事で『家庭用ロボットの開発とその発売』を発表したのです。

その発表されたロボットが、人型ロボットの『Pepper(ペッパー)』。

身長は1210㎜、重さは28㎏、白いプラスチックのボディを持ち、上半身は普通の人型ですが、二足歩行はせず、腰から下はスカートと言うか人魚というか、流線形の一体構造で、底の部分には全方位に移動出来る車輪があり、時速3キロで移動できます。構造上の問題から、高さ1.5cm程度の段さまでしか超える事が出来ないので、使用するならバリアフリーの環境が必要そうです。

連続駆動時間は約12時間、背面側の足下のハッチを開けると充電プラグがあるので、これにケーブルを挿して充電します。

頭部の4か所にマイク、額と口元にはカメラ、目の部分には3Dセンサー、頭部や指先にはタッチセンサー、その他にも各種のセンサーを内蔵し、音のする方向、物体を立体的に検知、対話する相手との距離を計測し、触られると適度に反応を返す、等、非常に人間らしい反応をします。

胸の部分は10インチのタブレット端末を装着し、会話の状態に応じてイルミネーションを表示したり、広告的なメッセージの表示にも利用可能です。

このロボットの最大の特徴は『人の感情を認識する』機能です。

内蔵されているマイク、カメラ、センサー類を介して相手の様子を記録し、これを人工知能が学習し、それによって適切な返答、応対が出来る様になる、というものです。もっともその為にはペッパーが無線LANを介してインターネットに接続出来なければいけません。

実はペッパーの人工知能は本体に内蔵されている物ではなく、インターネットを通じて用意されている『クラウドAI』に蓄積され、そこで得た情報や経験が本体にフィードバックされていく、という事なのです。

なので、これから多数のペッパーが販売され、より多くのユーザーに接する事でより多様な反応を将来は返してくれるかも、と期待出来ます。

因みにペッパーは現在ソフトバンクショップ銀座店と表参道店で店頭接客をしていますので、東京に行かれる際には見てくるのも面白いかもしれません。

2015年2月発売予定。価格は19万8千円だそうですが、さて1号機は誰がどんな目的で購入するのでしょうか。

とうとう通販サイトで普通に中古車が買える時代になりました。

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大手通販サイトのAmazon.co.jpは6月から、中古車販売業者のネクステージ社による中古車の販売を開始します。

流石に通販サイトなので試乗してから購入、とはいきませんが、タイヤ、ブレーキパッド、バッテリー、エンジンオイルやワイパーブレードなどの主要消耗品8パーツすべてを、新品に交換して提供し、納車後1週間以内なら返品も可能、更に1年間のメーカー基準同等の保証を提供する、となっていますので、そうそう出来の悪い玉を引くようなことはないようです。

面白いのは価格設定で、全ての車種が33万円、44万円、55万円の3種類の設定になっており、この価格に登録諸費用・納車整備料・重量税・消費税・自賠責保険料までもが含まれており、更に「関東」「中部」「関西」エリア限定で送料をサービスする、となっています。

実際に販売ページを見てみるとおおよそ10年落ち前後の車が目立ちますが、中には比較的高年式の車もあり、また商品タイトルに走行距離が記載されているので個々の商品の比較も簡単に出来そうです。

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更に今だと100名限定でポータブルカーナビもプレゼント、とあります。

スマホで中古車をオーダー、数日後には配送、なんて事もありうる話って事ですね。

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