2014年 6月 10日

家庭でも気軽にロボットを使える時代が来るのでしょうか。

 

先週6月4日、ソフトバンクはある発表会を行いました。通常この時期なら夏に向けての新型携帯電話の発表会をするところですが、今回ソフトバンクはそれを行わず、その代わりという事ではないでしょうけど、新規事業という事で『家庭用ロボットの開発とその発売』を発表したのです。

その発表されたロボットが、人型ロボットの『Pepper(ペッパー)』。

身長は1210㎜、重さは28㎏、白いプラスチックのボディを持ち、上半身は普通の人型ですが、二足歩行はせず、腰から下はスカートと言うか人魚というか、流線形の一体構造で、底の部分には全方位に移動出来る車輪があり、時速3キロで移動できます。構造上の問題から、高さ1.5cm程度の段さまでしか超える事が出来ないので、使用するならバリアフリーの環境が必要そうです。

連続駆動時間は約12時間、背面側の足下のハッチを開けると充電プラグがあるので、これにケーブルを挿して充電します。

頭部の4か所にマイク、額と口元にはカメラ、目の部分には3Dセンサー、頭部や指先にはタッチセンサー、その他にも各種のセンサーを内蔵し、音のする方向、物体を立体的に検知、対話する相手との距離を計測し、触られると適度に反応を返す、等、非常に人間らしい反応をします。

胸の部分は10インチのタブレット端末を装着し、会話の状態に応じてイルミネーションを表示したり、広告的なメッセージの表示にも利用可能です。

このロボットの最大の特徴は『人の感情を認識する』機能です。

内蔵されているマイク、カメラ、センサー類を介して相手の様子を記録し、これを人工知能が学習し、それによって適切な返答、応対が出来る様になる、というものです。もっともその為にはペッパーが無線LANを介してインターネットに接続出来なければいけません。

実はペッパーの人工知能は本体に内蔵されている物ではなく、インターネットを通じて用意されている『クラウドAI』に蓄積され、そこで得た情報や経験が本体にフィードバックされていく、という事なのです。

なので、これから多数のペッパーが販売され、より多くのユーザーに接する事でより多様な反応を将来は返してくれるかも、と期待出来ます。

因みにペッパーは現在ソフトバンクショップ銀座店と表参道店で店頭接客をしていますので、東京に行かれる際には見てくるのも面白いかもしれません。

2015年2月発売予定。価格は19万8千円だそうですが、さて1号機は誰がどんな目的で購入するのでしょうか。

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