2015年 2月

一般家庭にもロボットが普及する時代の先駆けになるでしょうか。

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テレビCMにも登場し、一般にも認知されてきたソフトバンクモバイルの家庭用ロボット「Pepper」ですが、いよいよ2月27日より初回生産分の300台の販売が始まります。

とはいっても、販売対象はまだまだ開発者向けと言う段階で、14年9月にデベロッパー先行モデル抽選販売を行って、これに落選した人が優先で購入出来る、となっています。また300台の販売内訳はインターネットを通じての販売が270台、ソフトバンク表参道店での店頭販売に30台、と、ネット販売に偏重している事も判ります。

問題は価格ですが、Pepper本体は198000円、これとは別にロボット手続き手数料と言う物が9800円が購入時に必要になります。

そして更に、毎月の通信プランとして「Pepper基本プラン」が14800円x36か月、故障の際のサポートを特別価格で受ける事が出来る保険プランが9800円x36か月、となっていますので、維持運用するだけでも毎月24600円が必要、これが3年続くという事になります。

これだけの維持費がかかるにもかかわらず、Pepperが出来る事は「写真を撮る」「伝言を伝える」「絵本の読み聞かせをする」「献立を提案する」「外部からのメッセージを受信し、それに返信する」と言った、非常に限られたアプリしか現状では使えません。

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これはPepperそのものが現状では人間とのコミュニケーションに重きを置いた設計になっている、と言うのもあるからです。

ソフトバンクショップ表参道店では店頭で接客業務も行ってるそうですが、家庭に入ってそれ以上の仕事は出来るのでしょうか。

もう子供に電子マネーを持たせるのは必須になるのでしょうか。

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ゲーム機器開発大手のタイトーは自社の直営ゲームセンターにて、ゲーム機への代金支払い方法に電子マネーでの決済に対応する端末を今年の5月から導入する事を発表しました。

上記の写真はその端末の設置イメージですが、この様子からだと従来通りにコインを投入する口は残し、その脇に電子マネーカードを置く台を用意し、ここに所定の電子マネーカードをかざす事で現金投入と同じ状態になり支払いがされる、と言う事になる様です。

肝心の電子マネーは「Suica」や「PASMO」「nanaco」と言った既存の電子マネーカードがそのまま利用出来る様になる、と言う事です。

そもそもゲームセンターのゲーム機は1ゲーム100円の設定が40年以上も前から変わらず使われ続けてきたのですが、いかんせん構造上1円単位や10円単位での価格設定が出来ず、物価が変動しようが消費税が増税されようがずーっと40年前の価格を維持せざるを得なかった、という事情があるのです。

これに対応する為に、既に別会社では独自の電子マネーを使ったゲーム機を導入しているのですが、今回のタイトーの様に汎用性のある電子マネーカードを使う事でより簡便な利用が可能になり、1円単位での価格設定も可能になるのです。

更に電子マネーを導入する事で時間や曜日によって単価を変更させる事も出来ますし、職員による集金の手間も省けます。ゲームでの支払いでポイントが還元出来るサービスも予定されているそうです。

こうしたサービスが始まる、と言っても、どうせ東京が最初でしょと冷めた目で見てしまいがちですが、タイトーではこのサービスを蘇我にある「タイトーステーション アリオ蘇我店」から導入すると発表しています。蘇我まで買い物に行ったらついでに、なんて事になるかも知れませんね。

「ガラケー新時代」到来の予感、でしょうか。

1月19日、auがこの春発売の新機種発表会を行いましたが、その会場に出てきた1台の携帯電話に注目が集まってます。

SHARPが開発した携帯電話「AQUOS K」SHF31は一見すると従来通りの携帯電話、いわゆるガラケーですが、この携帯はスマートフォンと同じAndroid OSが動作する携帯電話、そして日本では初めての第4世代(4G)通信網に対応した携帯電話、なのです。

なぜこんな携帯電話が出てきたか、と言うと、1つには日本仕様の携帯電話を作る部品の入手がし辛くなってきている事、があります。

例えばCPUやメインメモリはスマートフォンの普及によってそちらの生産の方が増えてしまい、逆に従来型の携帯電話用の物は製造数自体が減少しています。新しい部品が入手し辛いとなると携帯電話自体も製造数が増やせない、と言う負の循環に陥ってしまい、簡単には増産が出来ない、と言う事になります。

ならば入手しやすいスマホ用のCPUを仕入れ、これに相性のいいスマホ用のOS=Androidを乗せて携帯電話を作った方が結果的にコストを抑えて製造できる事になります。

 

もう一つは携帯キャリアが第4世代通信網への切り替えを本腰入れて取り組み始めたから、と言う事もあります。

現在の携帯電話は通話には第3世代(3G)通信網、メールやweb閲覧に使うデータ通信には第4世代(4G)通信網を使っていますが、こうした2本立ての通信網整備はやはりこれもコストがかかる要因です。

各キャリアとしても将来的には4G通信網に1本化したいと思っています。その過渡期である現在において、第4世代通信網が使える携帯電話を製造するとなると、従来型携帯電話用に第4世代通信網に対応するソフトウェアを開発する必要があります。

しかしそうしたソフトウェアを開発するには莫大な研究開発費がかかり、しかしいずれの時期に携帯電話用の部品供給が出来なくなる時代になれば、その開発費を回収出来ないと言う事も考えられます。ならば既に第4世代通信の為のソフトウェア開発がされているAndroid OSとその為のハードウェアを使う方が安上がり、となる訳です。

因みにこの携帯電話はスマートフォンにもあるテザリング機能(パソコンやタブレット端末をインターネット接続する際の中継器になる機能)を持つ一方で、スマートフォンの様に自由にアプリを追加する事は出来ない様になっています。もっともアプリに関してはauスマートパスを通じてAQUOS Kにカスタマイズされたアプリであれば導入できるそうですし、また人気の無料通話アプリ「LINE」も利用可能、となっています。

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