6月4週のトピック

もうこうなると、小売業なんだかITメーカーなんだかわからなくなりますね。

6月19日、かねてからの噂通り、通販界の超巨人、Amazon.comが自社オリジナルのスマートフォンの発売を発表しました。

名前は「Fire Phne」、同車のタブレット端末KindleFireシリーズを連想させる名前です。

このスマホの特徴は大きく2つあります。

1つは3Dディスプレイ、と言っても、3Dテレビの様に専用グラスをかけると絵が飛び出してくる、と言う様な物ではなく、画面に映っているものが立体的に動いて見える、と言うのです。

例えば地図のアプリを開き、ビルを立体的に表示させます。通常は一方方向から見た立体物的な見え方をしますが、Fire Phoneの場合、スマーとフォンを傾けるとセンサーがそれを感知し、右側から覗き込むように傾ければ右側から、左側に傾ければ左側から見た様にビルが傾いて見えるのです。

これは傾斜状態を検知するセンサーの他、正面パネルの四隅にカメラを内蔵し、使用者がどの向きから画面を見ているかを判別してそれに応じた見せ方を自動で調整している、と言うのです。

また本体を傾けるという操作方法はwebページを見てる時や電子書籍を読んでいる時のページ送りにも使えるそうですから、今までの様に指でなぞる様な操作は不要になるかも知れません。

もう一つ大きな特徴が「FIRE FLY」と言う機能です。これはカメラで撮影した映像を解析し、即Amazonの商品ページを見つけ出して表示してくれるという機能です。

例えば音楽CDのジャケットを撮影すると、そのCDを購入するページに移動しますし、再生中の映画を撮影すると、その映画の情報が表示されDVDを購入するページにに移動出来たりする事も出来るのです。

この他に撮影済み写真はAmazonのクラウドストレージに自動で保存されるので、内蔵容量は気にせずガンガン撮影出来る、とか「MAYDAY」アプリを使うと24時間365日、Amazonのコールセンターとチャット(文字による会話)で無料のサポートを受ける事が出来る等、通販会社以上のサービス提供をやってます。

肝心の価格ですが、残念なことにまだ日本で販売の予定はなく、アメリカでの発売に際してはAT&Tとの2年間の通信契約込の場合で32GBモデルが199.99ドル(約2万円)、64GBモデルが299ドル(約3万円)、キャリアの契約なしで購入すると32GBモデルで649ドル(6万5千円前後)、64GBモデルは749ドル(約7万5千円前後)となってます。

さて日本でも売るんでしょうかどうでしょうか。

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