2015年 6月 22日

「070」も浸透してないのに、もうですか?

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総務省は18日に携帯電話の電話番号について、現在使われている「090」「080」「070」から始まる番号が現在のペースで使われていくと、3年後の2018年に枯渇する可能性があるとして、この対策を検討する事を発表しました。

具体的な案として浮上しているのが、これまで使われていなかった「060」から始まる番号を採用する案で、他にポケットベルで使われていたが今は大半が休眠状態になっている「020」を使う案、データ通信など電話番号である必要性の薄い機種には新しい番号を割り振り、これらで使われている090/080/070の番号を通話用番号に再度割り当て直そうという案が上がっています。

現在、これらの案は有識者によって作られている対策審議会によって協議され、年内に答申がまとまる予定となっていますので、060から始まる電話番号が今すぐ使用開始になる、と言う話ではありません。

なぜこのような現象が起きているかと言うと、一つには個人での携帯電話、データ通信機器の複数台所有者が増えてきている事、そして今後増えて来るであろう「スマートメーター」への対策があるもの、と思われます。

例えば、個人でも仕事用/プライベート用と電話機を複数台持つ方や、携帯電話とタブレット端末、モバイルWi-Fiルーター等携帯回線は使うが用途は異なる機器を複数持つ、と言う人は昨今たくさんいらっしゃいます。

更にキャリアが提供するデジタルフォトフレーム、GPS発信機、ウェアラブル端末にも携帯電話の回線が入っている=個別に電話番号が必要になるので、多様性のある機器が増えると言う事は携帯電話番号がそれだけ使われていくという事でもある訳です。

更に昨今、電力会社やガス会社がメーター検針を簡略化する為に「スマートメーター」と言う物を導入しようとしています。今現在は専任のスタッフが現地に出向いて検診を行っていますが、将来的にはメーター機器の中に携帯電話回線を使った通信機能を持たせ、検診データを自動で電力会社やガス会社に送信出来る事が出来る様になります。この場合も現在の仕組みであれば、メーター1基毎に電話番号を割り当てる必要がありますので、やはり電話番号の枯渇はいずれ来る問題、と言う事が言えるでしょう。

ただ、個人的には2年前の2013年から070番が一般の携帯電話でも使用出来る様になったにもかかわらず、未だ070=PHSの番号=携帯電話の番号と認識して貰えてない現状を考えると、060にしろ020にしろ、これらが携帯電話番号として使える様になった際には、より多くの方への広報、周知徹底をする必要がある様に思います。

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