9月1週のトピック

仕事帰りにSIMフリースマホ買ってきて、そんなセリフが出るのでしょうか。

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秋葉原に本店を置く電子機器販売店「ラブロス」がこの度、東京駅の駅中商店街にSIMフリースマートフォン専門店「Wasabee」をオープンすると発表しました。

オープンは9月4日です。オープン記念特売として9月30日までの間、「SIMフリーデビューパックiPhone版」を99900円、「SIMフリーデビューパックAndroid版」を53900円でそれぞれ先着100名に販売、だそうです。

このパッケージにはSIMフリーのスマートフォン本体に月額980円で利用出来るデータ通信専用のSIMカードがセットされ、更に初期設定や言語設定も販売店で行たうえで引き渡すのだそうです。

さてここで「SIMフリー」という言葉が出てきますが、これは何のことでしょう。

SIMカードとは携帯電話を通信キャリアと契約して使用する際に、携帯電話機内に設置するICカードです。日本国内で販売されている携帯電話はこのSIMカードが特定のキャリアの物しか使えない様にロックがされた状態で販売されています。

例えばの話、docomoの携帯電話を購入する場合はdocomoとの通信契約が必ず付いてきます。その上でdocomoのSIMカードしか使用出来ない様になっていますので、docomoを解約してソフトバンクを使いたい、としても、docomoの電話機をソフトバンクの契約では使用出来ない=電話機そのものを買い替えるしかないとなるのです。

SIMフリーとはこうしたキャリアの縛りを受けず、電話機本体を単独で購入し、自分のニーズに合ったSIMカードを別途契約して入手し、これを挿入して使用する事が出来る電話機と言う事になります。

こうした電話機の販売方法は欧米では一般的なのですが、日本では上記の通り、キャリアの縛りがあった関係上、一般には中々認知されない物でした。

しかし、今年はこうしたSIMフリー専門の販売店が出来、GoogleのSIMフリースマートフォン「Nexus4」が単独で発売されたり、NTT系の通販サイトでSIMフリー版のiPhoneが同社系列のデータ通信専用SIMとセットで販売されるようになる、など、SIMフリー端末の動きがいつにもなく活気づいています。

7月末にはNECとカシオの合弁スマートフォン開発会社が、8月末にはPanasonicがそれぞれ国内向けのスマートフォンの開発販売を打ち切る発表をしましたが、こうなると国内で販売されるスマートフォンはますます海外メーカー製の物が増えてくるでしょう。

こうなった時に携帯電話機の販売方法も従来の様なキャリアに紐付いた販売方法から、キャリアに囚われないSIMフリー端末を選べるような状況にシフトしていくのかもしれません。

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