10月2週のトピック

1周忌です。謹んで哀悼の意を表したいと思います。

2011年10月5日(日本時間では10月6日)AppleコンピュータのCEO(経営最高責任者)スティーブ・ジョブズ氏が亡くなりました。死因は肺癌だったそうです。

そして1年が経過した2012年10月5日、Appleのwebサイトが突如メンテナンスになり、商品検索もオンラインショッピングも出来なくなってしまったのです。

これはもしや、噂の小型化したiPadの発表か、とも思われましたが、実際には前年に他界したスティーブ・ジョブズ氏の1周忌という事で、氏の業績を称える追悼ビデオと現在のCEO、ティム・クック氏のメッセージを掲載しました。

スティーブ・ジョブズ氏は1955年カリフォルニア州生まれ。

13歳の時にパソコンメーカーのヒューレットパッカードでアルバイトを始め、高校生の時には無料で長距離電話を掛ける装置を作り、これを販売して儲けを得るという、将来の片りんを見せ始めます。

1976年、自宅のガレージで初めてのパーソナルコンピュータ「AppleⅠ」を開発し、これが投資家の目に留まり、その利益を基に1977年Apple Computerを起業します。

Apple ComputerではAppleⅡ、Lisa、Macintoshというコンピュータを開発しますが、この時は必ずしも会社は順調とは言えず、1983年に向かいいれた経営者のジョン・スカリーによって1984年には事実上の追放処分を受けてしまいます。

その後ジョブズは別のコンピュータ会社を起こし、一方ではCGアニメの会社「PIXER」を買収して経営責任者になる等、新しいコンピュータの可能性を模索していました。

1996年、Apple社は経営者が数回変わり、社としての運営は些か手詰まり状態でしたが、ジョブズ氏の起こした会社で開発したコンピュータとOSを買収する形で再建を画策し、ジョブズ氏は非常勤顧問と筆頭株主という形で再度Appleに迎え入れます。

その後、経営陣の刷新、会社の再建を進め、1998年に発表したiMacのヒットで会社は復調、2000年にはCEOに復帰しました。

その年にはiTunesとiPodを発表、パソコンメーカーでありながらインターネットを通じて音楽販売をするというこれまでのパソコンメーカーではありえない方針を打ち出し、iPodを進化させた末にはそれまでビジネスマンしか売る相手がいないとされていたスマートフォンにiPodの機能を持たせたiPhoneを発表し、今や世界中に多くの利用者を持つ、近年のスマートフォンブームの火付け役になったのです。

しかし2003年からは膵臓癌や肝機能障害による移植手術等、数々の病気を患い、2011年にCEOの職を辞した直後に他界してしまいました。

この様にけして平坦ではない人生を歩んできたジョブス氏ですが、死後もなお、Apple社には彼の遺志を継いで新しい製品、サービス、価値観を生み出してく原動力が残っている、そんな感じがします。

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