2014年 5月 21日

本当におサイフは無くなる、のでしょうか。

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今月、奇しくも「お財布を無くす」と謳った2つのサービスが発表されました。

1つは7日に発表されたauの夏モデル発表会で紹介された「auウォレット」という新しい電子マネーカード、もう1つは15日に発売開始されたdocomo/auの新スマートフォン「GALAXY S5」の指紋センサー+PayPal決済です。

auウォレットはクレジットカードの様なプラスチックカードが発行され、これにお金をチャージしておく事で小口決済が可能になる、というものです。それだけ聞くと只のプリペイドカードと思われますが、MasterCardと提携しており、これが使える販売店ではクレジットカードのチェッカーを使って支払いが可能になりますので、他の電子マネーカードと異なり専用のチェッカーが不要、既に導入済みの機器で使用出来るので店側は設備投資ゼロで利用可能、となるのです。

更にこのカードへのチャージもスマートフォンのアプリを使って簡単に行う事が出来、auの電話料金の支払いで発生するポイントもチャージに充当でき、このカードでの支払いそのものでも更にポイントが付与される、と言う事で現金を使う必要が減る=おサイフが要らなくなる、というのです。

一方、GALAXY S5ですが、これはPayPal(ペイパル)という支払い代行サービスの利用者登録をし、これに手持ちのクレジットカードの情報を登録、この情報をGALAXY S5の指紋センサーと紐付けることで、店頭の支払いにGALAXY S5だけを用いて決済を行えるようにする、というものです。実際にはGALAXY S5で買い物をする店の近くまで来たところでアプリにチェックイン、その際に指紋センサーで本人確認をすると、販売店に使用者の氏名と顔写真が送られるので、後は買い物をして支払の際に「PayPalのチェックイン支払いを利用する」と告げるだけで完了する、という事で、まさに顔パス感覚で支払いが出来る事になります。

PayPalは国内外の実店舗の他、ネット販売/ネットサービスの支払いにも利用出来る等、国際的な決済サービスですので、広範囲でも利用が可能なのですが、利用出来る店舗はまだ都市部のみ、という事でこの辺は若干制限されそうです。

しかしこれまでのおサイフケータイに加え、こうしたサービスまで利用出来る、となると、ますますスマホはおサイフに等しいもの、となりそうですね。

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