2014年 5月 14日

これで家庭用のネット回線も安くなる、でしょうか。

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5月13日、NTTは東西地域会社が光回線のサービス卸事業を開始すると発表しました。

7~9月に条件を提示、10月以降に提供開始となる計画だそうです。

これまで光ファイバーによる通信回線はNTT東西の会社が独占にも近い状態でユーザー数を持ち、これとは別に光回線を持つKDDIや電力会社系事業者、光ファイバー並みに伝送量を持つケーブルテレビ会社が回線業者として存在する状態でした。

しかし多数のユーザーを抱えるNTTのフレッツ光も、昨今はユーザー数の減少という憂き目を見ています。

最大の要因はスマートフォンやタブレット端末が普及し、それらに用いられる高速通信技術が光ファイバーの通信速度に迫ってきている事で、ライトユーザーからすれば『同等の通信速度を持つ回線を2つも持つ必要はない』、ならばフレッツ光を解約し、携帯電話回線だけでいい、と言う話になって来たのです。

これを打開する方策、かどうかは定かではありませんが、今回NTTは回線サービスの卸売を打ち出してきた訳です。

今後NTTから回線をまとめて購入した事業者がこれを小口に分けてユーザーに再販する事が可能になり、これは昨今の格安スマートフォンに採用されているMVNO(仮想通信事業体)と同じ運用スタイル=通信条件を設定して安価に利用出来る回線提供が可能になる事になります。なのでこの運用方法を仮想固定通信事業者=FVNOとも呼んでいます。

ユーザーからすれば多様なサービスで価格競争化が進み、通信費が安価になればうれしいのですが、KDDIやソフトバンクはこうした動きが『固定回線と移動回線、共にNTTが独占する危険性がある』事として危惧する意見を出しています。

まぁ足の引っ張り合いだけにはならないでほしいですね。

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