ますます加速するインターネット社会ですが、そういう中にあっても人同士のコミュニケーションは大切ですし、むしろ今まで以上のコミュニケーションのあり方が色々と登場しています。
そこで今回からはコミュニケーション手段としてのインターネットの活用法を色々見ていきたいと思います。
まず第1回目はメールについてです。
1・メールでのコミュニケーションは基本だけどもう古い?
インターネットを使った個人のコミュニケーション手段のもっとも古くからある方法は「電子メール(e-mail)」になります。
今でもプロバイダとの利用契約を結ぶと必ずメールアドレスは1つ付与されます。
また携帯電話でもネット接続の契約を追加するとメールアドレスが1つ付与されます。
つまりは電子メールによるコミュニケーションはそれだけインターネット上では一般的であると言える訳です。
しかしある資料によると、現在世界で流通している電子メール全体に対して、迷惑メールが占める割合は80%を超えている、と言われています。
つまり5通に4通は迷惑メールという時代なのです。
↑2010年11月にウィルス対策ソフトメーカーが発表した迷惑メールの比率
日本は世界平均より悪い89.6%もの迷惑メールが流通している。
この傾向は更に加速する様子を見せ、とうとう大手企業の中には電子メールの利用を止めた会社まで出てきました。つまり、日常業務としてのメールチェックにおいて、迷惑メール対策をも含めて労働時間の大きな部分をメール処理に充てざるを得ない=仕事の非効率化、となって来たからです。
こうした企業では短文で処理が出来るメッセンジャー系のソフトやリアルタイムに会議が出来るシステム等を使う事や、社内専用のSNSを作ってその中だけでメールをやり取りする等の方針に切り替え始めています。
この流れが波及してくるとメールサービス自体も衰退するかもしれませんが、まぁそれも今日明日にすぐ無くなる訳でもありません。
そういう傾向にある、という事は知っておけばいいでしょう
2・一口に「メール」と言っても色々なメールがある
一口に電子メールと言っても実はいろいろな種類があり、それぞれに色々な側面があるのです。
2-1・PCメール
一般的に「電子メール」という場合はこの種類のメールを指します。
多くの場合は契約しているプロバイダから振り出されたメールアドレスとなりますが、中には会社から発行されているアドレスや、自身でドメインを取得して、独自のメールアドレスを使っている場合もあります。
利用する為には、メールの送受信ソフト(クライアントソフト)に送受信の為の設定して利用する事になります。
↑Windows7の「標準的な」メールクライアントソフト、Windows Liveメール
また設定に関する資料はプロバイダから振り出されたメールの場合は、必ずプロバイダからその為の資料を明記した用紙が送られてきます。
PCメールにはPC内に保存したデータをメールと一緒に送る「添付」という送信方法がありますが、昨今ではメールサーバーの送信規制で、大きなデータを添付してメール送信する事を禁止にしている場合もあります。
2-2・Webメール
webメールとは主にメール送受信をwebブラウザで行う様に作られたメールです。
YahooメールやMSN Hot-Mail、Gmail等がこれに当たります。
プロバイダメールが追加取得の為に手数料を取られる等些かコストがかかるのに比べ、webメールは低容量であれば無料で使用出来るので、気軽にメールアドレスを作る事が出来ます。
↑webメールの一つ、GoogleのGmail
無料で使えるのはメールの内容を判別した広告を画面内に表示しているから。
但し、webメールは上記の様に無料で誰でも利用出来るメール、という事もあって、ネット上での信頼度は1段低く見られています。
会員登録制のサービスを利用する場合でも、webメールのアドレスでは利用不可、という場合が多々あります。
2-3・携帯用メール
携帯電話でネットサービスの利用を申し込むと付与されるメールアドレスです。
初期設定時には非常に長いメールアドレスになっているのも特徴です。
これは以前、携帯の電話番号+キャリアのドメイン、という形でメールアドレスが発行されていたのですが、このルールが知れ渡ったころから携帯迷惑メールが頻繁に送信されるようになってしまい、この対策として初期設定状態では非常に長いメールアドレスとなってしまったのです。
初期設定のままでもメールアドレスとしての利用は可能ですが、多くの場合は自分の好みのメールアドレスに変更して利用しています。
携帯メールの特徴として、送信したメールが相手にすぐ届く、「プッシュ式」というメールシステムがあります。逆にPCメールの多くは着信があったかを利用者側からアクセスして確認する「フェッチ式」のメールシステムになっています。
これはパソコン自体が常に電源を入れていられない機器でもある事、携帯電話は常に電源を入れっぱなしにしている事の違いによるものです。
また携帯メールは送受信の回数が多い場合は通数制限をされたり、文字数も3000~5000文字までしか使用できません。
更にwebメールと同じくPC向けの会員登録制サービスや企業の資料請求用メルアドとしても利用出来ません。この為に昨今就職活動してる学生は否が応でもPCメールが利用出来る環境を持たざるを得ない訳です。
2-4・ショートメール(SMS、au携帯ではCメール)
ショートメール、ショートメッセージというのは携帯独自のメール機能です。
文字数が140~160文字と非常に短く、料金はパケット代ではなく1通3.15円の通話料金として送信した側が請求されます。
宛先には携帯電話の番号だけが使われるので、番号さえわかれば自由にメッセージを送信できるのが特徴です。
↑海外では携帯電話で送受信するメールと言えばSMSの事を指す
日本の様なキャリアメールよりSMSの方が一般的
以前は携帯キャリアが同じでないとSMSは送信出来ませんでしたが、2011年7月以降はキャリアが異なっても相互にSMSが送受信出来るようになりました。