スマートフォン時代のインターネットコミュニケーション その3・スマートフォンは最強のメール端末・・・?

さて、電子メールには4つの種類がある事は前回紹介しましたが、その4つの使い方を表にまとめてみました。

パソコン

携帯

電話

スマート

フォン

受信

方式

パソコン用

メール

(PCメール)

フェッチ

Webメール

 

フェッチ
プッシュ

携帯用メール

×

プッシュ

SMS/MMS

×

プッシュ
携帯電話の欄に△マークがつくのは機種やサービスによって利用出来る/出来ないに差が出るからです。
スマートフォンは4種類の電子メールのすべてに対応出来る、と言う点において、現時点では最強のメール端末ともいえる存在なのです。
但し、それらを上手に使い分けるには個々のアプリについて理解しておく必要があります。
 
受信方式についてもここで説明しておきます。
電子メールの受信方式には、ユーザーが自発的にメールの有無を確認する(又は受信設定に際して一定時間ごとに自動確認させる)「フェッチ式」と、ユーザーが指定せずに端末側に自動的にメールが送られてくる「プッシュ式」の2つの方式があります。
一般的にパソコン用のメールはフェッチ式、携帯用のメールはプッシュ式になっています。webメールについてはwebブラウザで送受信する場合はプッシュ、メールソフトを利用して送受信する場合はフェッチになる場合が多いです。
 
 
6・スマートフォンのメールはアプリで使い分ける
 
スマートフォンの操作は基本的にはそれぞれの目的に応じたアプリを起動させて操作をします。
ですが、ことメールに関しては単純に「メール」という名前のついたアプリが沢山ある場合もあって迷ってしまいます。
まずはそれぞれの機種のメールに関するアプリを見ていきましょう。
 
6-1・iPhoneシリーズの場合
iPhoneシリーズの場合、メールに関するアプリは「メール」と「メッセージ」の2種類になります(OSが古い機種の場合、「SMS/MMS」と表示される場合もあります)
使い分けは下記の表の様になります
 
 

メールアプリ

メッセージアプリ(SMS/MMS)

パソコン用

メール

(PCメール)

フェッチ式

×

Webメール

フェッチ式

/プッシュ式

×

携帯用メール

プッシュ式

×

SMS/MMS

×

プッシュ式

 
iPhoneシリーズの場合は殆どのメールをメールアプリで送受信する事が可能です。SMS/MMSのみ「メッセージ」アプリでの送受信になります。またiPhoneの場合、AppleIDのみでのメッセージの送受信が出来るサービスもあり、メッセージアプリにはこの機能も内包されてます。
iPod TouchやApple製パソコンを使っているユーザーであれば、こうした機能でもメッセージの送受信が可能です。
 
6-2・Androidスマートフォンの場合
Androidスマートフォンの場合、同じOSを使っているにもかかわらず、機種ごと、キャリアごと、メーカーごとでこうした点に多少の違いがあります。
 

メール

PCメール

Gmail

パソコン用

メール

(PCメール)

×

フェッチ式

×

Webメール

×

フェッチ式

プッシュ式

携帯用メール

プッシュ式

×

×

SMS/MMS

(auの場合は

Cメール)

プッシュ式

×

×

Androidスマートフォンの特徴として、元々が携帯電話向けに作られたOSという事もあり、メールの機能も携帯メールを基本に作られています。その為、「メール」という名称のアプリには携帯用メールアドレスの送受信設定がされている場合が多いです。

ただ、あくまで多い、と言うだけで一般的ではありません。例えばDoCoMoの場合、「@docomo.ne.jp」の携帯用メールについては「SPモードメール」という、「メール」とは別のアプリで送受信する事になります。またソフトバンクのスマートフォンでは「メール」という名前のアプリが2つあり、アイコンの違いで機能を使い分けていますが、傍から見ると紛らわしい限りです。

webメールに関してはGoogleが開発したOSという事もあり、Googleのwebメールサービス「Gmail」を使う事を前提にしています。YahooメールやHotMail等の他のwebメールを使う場合はPCメールとして利用するようになります。

webメールに関してはiPhone/Android共にwebブラウザを使っての送受信も可能になっています。

それぞれのサービスによってはスマートフォンのwebブラウザでも見やすい様に表示を工夫している場合もあります。

更にスマートフォンの場合は標準のメールアプリ以外にも使いやすいメールアプリを利用者が追加してインストールする事も可能です。

 

6-3・スマートフォンからメールを送信してみよう

では実際にスマートフォンからメールを送信してみましょう。

操作説明はiPhoneを基本にしていますが、Androidスマートフォンでも同様の操作になります。

 

6-3-1・連絡先アプリを起動します。

3-01

Androidスマートフォンの場合は「電話帳」という名称の場合もあります。

スマートフォンの場合、機種にもよりますが登録先にメールを送る場合は連絡先/電話帳アプリから送信先を選ぶ様にすると便利です。

 

6-3-2・メールを送信する相手を選び、メールアドレスをタップします。

3-02

3-03

6-3-2・Androidスマートフォンの場合、アプリを選択する画面が出る場合があります。今回は「PCメール」を選んでください

6-3-4・アドレス入りのメール送信フォームが表示されます。件名と本文を入力してください。

3-04

スマートフォンの文字入力は基本的に画面に表示されたスクリーンキーボードから文字入力を行います(一部ハードウェアキーボードを持っている機種もあります)。

キーボードについてはパソコンと同じスタイルのキーボードの他、携帯電話と同じくテンキーでの入力も可能です。

3-05

またテンキーでの入力の場合、機種によっては同じキーを何回もタッチする必要のない「フリック入力」を利用する事も出来ます。

3-06

更に多くの機種ではスマートフォンを横向きにする事でスクリーンキーボードを大きく表示させることが出来ます。

3-07

6-3-5・入力が終ったら「送信」ボタンをタップして送信します。

3-08

今回のメールはPCメールとして送信しましたので、相手側にはフェッチ式のメールとして送信されます。

スマートフォンの場合、フェッチ式メールの確認も何分おきに確認するかを設定する事が出来ますが、この間隔が短時間に設定されるほどバッテリーの消耗が激しくなるという傾向がありますので、バッテリーを長持ちさせたい場合は30分~1時間に1回程度に、頻繁にアクセスさせる場合はバッテリー残量に注意が必要です。

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