2月3週のトピック

日本の野球場にもこんなサービスが始まるのでしょうか。

アメリカのメジャーリーグでは、所属球団の各球場に今後AppleのiBeaconを導入する、という発表がありました。

と、これだけ聞くと何のことやら、と思われるでしょう。

まず、iBeaconですが、これは新興企業Estimote社が開発した近距離無線通信技術「Beacon」をAppleがiOSに採用し、名称を「iBeacon(あいびーこん)」としたものです。

開発と言っても、全くゼロから作り上げ物ではなく、既存の技術であるBluetoothを利用しているので、既にBluetooth機能を搭載しているデバイスでも利用出来る可能性を秘めています。

iBeaconの大きな特徴は接するほど近づかなくても反応し(10m程度)、対応するアプリをインストールした端末に向けて情報を自動的に送信する「プッシュ式」の情報発信が可能であり、またiBeaconのセンサー機器は非常にコンパクトかつ個々にIDが振り分けられており、端末のIDを読み取る事で接触した回数を記録、それに応じた対応情報を送信する事が可能になるのです。

また決済機能を備えているのでおサイフケータイの様な使い方も可能になります。

例えば、店の入り口にiBeaconのセンサーを置き、対応端末(現状ではiPhone4S以降、iPad第3世代以降、iPad mini、iPod Touch第5世代の各機にiOS7がインストールされたもの)が接近すると、今日の特売品の情報が自動的に端末に送信される、来店回数をカウントして回数に応じたクーポンを発行する、商品の近くに設置しておけば近づくだけで商品情報を自動で受信する事も出来る様になる、等のサービスが可能になります。

iBeaconのセンサーは3個セットで99ドル(約1万円)で購入出来、電池で2年間も駆動するのでどこにも設置出来るので、初期投資としても安価なわけですが、メジャーリーグの球場ではこのセンサーにより、例えば飲食売店やトイレの場所等の情報を提供したり、イベント展示スペースに近づくと関連情報や動画情報を提供する事が可能になるそうです。

既にロサンゼルス・ドジャーズの本拠地、ドジャーススタジアムとサンディエゴ・パドレスの本拠地、ペトコパークにはそれぞれ65個のiBeaconセンサーが配されています。

もしメジャーリーグ観戦に行く機会があったら、iPhoneやiPadを持っていくと人とは違った楽しみ方が出来るかもしれませんね。

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