4月3週のトピック

ガラケーユーザーはそろそろ待ったなしの状況になりそうです。

先週いきなり、docomoが携帯電話の新しい料金プランを発表しました
大きな目玉は音声通話の定額料金化とパケット通信を家族で分け合える新しい料金プラン、の2つですが、些か判り難いので出来るだけ噛み砕いて説明します。

まず、『音声通話の定額料金化』はスマートフォンの場合は月額2700円、従来型の携帯電話(フィーチャーフォン)の場合は月額2200円で通話時間、回数相手先に制限なく通話し放題になる、と言うサービスです(実際にはこれにSPモードの設定が必要になるので、プラス300円が必要です)。

但し、docomoの音声通話の料金プランは9月以降はこれ一択になる、と言われています。
つまり、通話料が多い人でも少ない人でも、通話をするという契約をdocomo携帯電話でする場合は一律にこの料金を支払う事になる、という訳です。
もっとも今まで契約している内容をそのまま継続していけるような場合は、これまで通りの契約が可能、とされています。

もう1つが『家族で分け合えるパケット通信プラン』ですが、これが今一つ煩雑なプランです。

例えば家族4人を例に考えるとします。
家長であるお父さんの回線をこの家族の主回線、お母さん、お兄さん、妹の3つの回線を主回線の配下の子回線(オプション料金500円/月が必要)、と設定します。
この家族全員でパケット通信の量と料金を一括管理しようというのがこのプランの特徴です。
従来は4回線の契約があった場合、それぞれが個別の回線契約をしていましたので、回線に対する制限も個別に適応される事になっていました。

現在のスマートフォンのパケット通信は7GBという通信量を上限としており、これ以上の通信量になると自動で通信速度が減速される制限を受ける事になっていました。

しかし4人家族で同様の契約をした場合、YouTube動画をよく視聴するお兄さんや妹さんは7GBの制限を受けることがあっても、写真つきメール程度しかしないお父さんやお母さんは7GBのパケット通信量を使い切ることなく、2GB程度しか使わないまま毎月定額でパケット通信費を払っている事になる訳で、という事は家族4人で

4×7=28GB

のパケット通信が使える契約があるにもかかわらず、実際には

7+7+2+2=18GB

しか使ってない、10GB分も使わないパケット通信費を支払っている事になる訳です。
そこで新しいプランでは10/15/20/30GBの4つのプランを用意し、これを家族4人で使いまわすという事になるのです。
こちらの家族の場合、現状が大体18GBとなっていますから、新プランではお父さんの主回線が20GBのシェアプランを適応し、これを3つの子回線と併せて4回線で分かち合って使う事が出来る様になるのです。

20GBのシェアプランの場合、月額通信料は16000円となるので、子回線オプションが500×3=1500円となるので、17500円で4人分、1人当たり4375円のパケット通信費と言う計算になる訳です。

じゃ家族のいない独身者はどうなるんだ、と思われるかもしれませんが、その点は単身者向けの料金プランもあるのでそれを使えばよい事になります。

しかし今回の新料金プランは一見して「定額」「シェア」と割安感を謳った文言が並んでいますが、これまでの使い方と照らし合わせてみると必ずしも万人向けて割安になる訳でもありません。
全体的な組み合わせを見ると通話が多くパケット通信の少ない人は総じて値下げ、通話が少なくパケット通信も多い人は逆に総じて値上げ、となり、通話もパケット通信も少ない人、若しくは通話もパケット通信も多い人は組み合わせ方次第で変化するので一概には言えない、となってしまいます。

このサービス自体が今すぐ始まる物ではありませんが、提供開始した際にはdocomoショップ等で確認してみるとよいかもしれません。
またdocomoの様な「通話定額」「パケット通信費のシェア」についてはauやソフトバンクでも同様のサービスを検討しています。au/ソフトバンクユーザーも今後の動向に注目です。

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