格安スマートフォンの世界の広がりが止まりません。今回はそんなニュースをまとめて紹介します。
その1
最新のデジタル系最新商品を紹介する雑誌「デジモノステーション」が12月12日発売の増刊号『SIM PERFECT BOOK01』に特別付録として実際にスマートフォンに挿入して使用出来るSIMカードを付けて販売する、と言うニュースがありました。
付録されるSIMカードはdocomoの回線を使うMVNO(仮想移動体通信事業者)のiijmioのもので、500MBの通信量、もしくは開通後3か月(開通可能な期限は15年9月末)と言う条件付きですが1500円で購入出来る雑誌の付録、として考えると信じられない位の特典と言う事になります。
回線契約をしていないdocomoのスマートフォンやタブレット端末をお持ちの方は、このSIM付雑誌を購入し、開通手続きをすると手軽に格安スマートフォンを体験できる、と言う事になります。興味のある方は試してみてはいかがでしょう。
その2
格安スマートフォンはこれまでもいろいろいな異業種が参入してきましたが、その中に「日本郵便」と「カルチャー・コンビニエンス・クラブ」も加わるというニュースがありました。
日本郵便は2015年にMVNO事業に参入を検討している、日本郵便の関係者はこのニュースを否定している、と言う具合にはっきりしたニュースになっていません。
ただ、郵便局は電子メールの普及によって手紙やはがきの利用率が下がってきている、と言う事もあり、それを取り返す為にあの手この手の事業拡張をしていますし、また日本郵便は存外にIT系の事業との親和性もあり、過去にはWindowsXPのサービスパック2を収めたCD-ROMを郵便局で配布した事もありますし、現在でもパソコンリサイクルの受付窓口やインクカートリッジの回収事業も行っています。
一方、カルチャーコンビニエンスクラブですが、これは所謂レンタルビデオの「TUTAYA」の経営母体になる会社です。全国1444店舗あるレンタルビデオ店の店頭で格安SIMや中古スマートフォン、更には2015年秋にTUTAYAオリジナルのスマートフォンの発売も検討している、と言う発表を行いました。
またTUTAYAではレンタル事業会社と言う強みを活かし「スマートフォンのレンタル」と言う事業も計画してるそうです。SIMカードが入ってないスマホを借り受け、店頭販売している格安SIMを挿入する事で、一時的に電話機を持てる/使える事が出来る様になります。
その3
12月5日から、イオンが販売する「イオンスマホ」第4弾が発売されますが、今回のイオンスマホは初めて国内メジャーメーカーの富士通が製造するスマートフォンがセットで販売される事になりました。
このスマートフォン「ARROWS M01」は大手キャリアには提供されない、現時点ではイオンスマホしてのみ購入可能な端末となります。
これまでイオンスマホは国内では無名/認知度の低いメーカー製のスマホをセットで販売しており、しかし購入層である中高年からは「今まで使ってきたケータイのブランド端末がほしい」「知っている日本メーカーの方が親しみがあっていい」と言う意見が寄せられ、今回富士通と提携した機種をセットで販売する事になった、と言う事になります。
料金も従来のイオンスマホ同様に、通信通話代金+本体分割代金込で月額2880円(2年契約)、通話料は30秒20円となっています。