12月2週のトピック

災害の教訓として、知っておいて損はないかと思います。

12月最初の週末、西日本各地では季節はずれの大雪に見舞われ、各地で通行が寸断される、凍死者やけが人も多く出て、ニュースでも大きく報じられました。

中でも徳島県の山間の村落はこの雪の影響で交通も寸断、電気も不通し孤立状態になってしまいましたが、実はこの影響で多くの家庭用の電話も不通となってしまいました。

その背景にあるのは、徳島県が2002年に県内全域にケーブルテレビ(CATV)通信網を整備し、この際に家庭用の固定電話も「IP電話」に切り替えてしまった事があります。

インターネット・プロトコル(IP)電話は従来の交換機を使った電話網ではなく、インターネット回線を使った電話網を指します。フレッツ光の「ひかり電話」やauの「auひかり電話」もIP電話の一つです。

通話料金が安く出来、通話品質も従来のものとは変わらない程の通話が出来ますが、しかし一方で電話機を接続するのにホームゲートウェイという機器が必要になり、これが停電で動かなくなってしまうと電話も出来なくなってしまうのです。

短時間であれば携帯電話でも連絡が取れるでしょうけど、携帯電話の電池も持って2日か3日、スマートフォンでは2日以上は持ちませんから、孤立が続くとやはり連絡は取れなくなりますね。

IP電話は交換機を通さない通話なので、電話の利用が集中して不通になっている状態(例えば災害時や年末年始時等)でも普段通りに通話が出来る利点がありますが、やはり電気がなければ動作はしません。

一番理想的な「災害時の電話機」は『電池の切れないスマートフォンでのIP電話』と言えるでしょうけど、使っている限りにおいては電池切れは仕方がないので、左図の様な手回し発電の機能を持つラジオやライトを用意しているとなおいいかもしれません。

またスマートフォンをお持ちなら、090/080/070から始まる番号の他にも050から始まる電話番号が持てる「IP電話アプリ」を1つ持っていると便利でしょうか。

例えば050Plus』『SMART Talkのような050番のIP電話専用アプリや『Skype』の有料オプションを使って050番の電話番号を持つ事も出来ます。いざと言う時に備えて用意しておくのはいかがでしょうか。

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