1月3週のトピック

自分撮り、楽しんでいる方はちょっと注意しましょう。

スマートフォンの登場で手軽に簡単に自分自身を写真撮影する「自分撮り(英語圏では「セルフィー」といいます)」が可能になり、有名人がイベントで自分撮りをし、その写真をTwitterやブログに投稿する事でより一層人気が上がる、なんて現象が出ています。

そして昨今ではこの自分撮りをより簡単に行えるようにするアイテムとして、上記写真の様な商品が登場しました。

一般的には「セルフィースティック」「自撮り棒」「セルカ棒」と言う名前で販売されています(以下”セルカ棒”と表記)が、実はこれ、いろいろと問題も出てきている物です。

扱いにはちょっと注意が必要です。

1)法律に触れる商品がある

セルカ棒には概ね3つのタイプがあります。

1つは単なる伸縮する棒の先にスマートフォンが取付けられるだけのもので、シャッターはセルフタイマーで撮影します。いわゆる三脚の延長にある物、と言う事になります。

2つ目はリモコンシャッターボタンが付くもので、これに有線式と無線式があります。

有線式のものはスマートフォンのイヤホンジャックにつなぎ、手元のスイッチでシャッターが切れる様にするものです。

一方の無線式の場合はBluetoothと言う規格の電波でスマートフォンを遠隔操作するものなのですが、電波を出して通信を行う機器においては日本国内で使用する場合、総務省が定めた検査を合格している証である「技適マーク」がついている必要があります。

しかしセルカ棒は主に韓国から輸入されている商品と言う事もあり、この技適マークを取得しないまま販売されている物が少なからず存在します。

技適マークの無いものを日本国内で使用した場合、最悪の場合は電波法違反に問われる事もあります

また韓国においても政府から認定を受けてないセルカ棒を使用すると、日本円で最高320万円の罰金もしくは最長3年の禁固刑になるそうです。気を付けたいですね。

2)場所によってはセルカ棒の使用が禁止されている施設がある

実は東京ディズニーランドでは三脚、一脚、ハードカメラケースの使用が禁止されています。セルカ棒もこれに類するもの、として使用が禁止されています。

因みに同様の施設である大阪のユニバーサルスタジオジャパンでは、セルカ棒の使用そのものを禁止する園内ルールはないそうですが、混雑時には三脚の仕様をお断りする場合がある、となっていますので、状況次第では使えない場合もあり得ます。

この様に施設によっては使用に制限がある場合もあります。この辺はよく注意する必要があります。

3)ルールやマナーの問題もある

セルカ棒を使って立ち入り禁止の場所の撮影をしたという事例、川岸や断崖と言った危険な場所での撮影をする事例と言うのも報告されています。

また人混みの中でセルカ棒を使った撮影をし、他者にぶつかってけがをさせたり動物園で柵の中にセルカ棒につけたスマホを入れて動物を撮影しようとして注意されたり、場合によっては痴漢行為と間違われた事例もあります。

サッカー場では興奮したサポーターが武器として使う危険もある、としてチーム側から使用禁止を告げられた例もあります。

まだまだ世に出てきて間がないものだけに、使い方のマナーも十分浸透してるとは言えない様です。

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