2月2週のトピック

低評価を入れるのも慎重になりそうですね。

ネット通販大手の楽天は1月26日にプライベートイベント「楽天新春カンファレンス2016」を行いましたが、その席で講演した三木谷社長は、今年の楽天のテーマに「クオリティー」を挙げ、その向上の為に新しい対策を行う事を発表しました。

中でも利用者に直接かかわって来るものとして「店舗レビューに低評価を入れた場合、その利用者に対して楽天のECコンサルタントが直接電話を入れて事情聴取をし、悪質店舗を早期発見/閉鎖していく」があります。

これまで利用者からの店舗に対しての評価はそれを入力したらそこまで、となっていました。次の利用者は前の利用者の評価を見て、その店舗での買い物に役立てる、と言う事になるのですが、実はこの評価のシステムも十分に活用されてない、と言うのが実情です。

商品やサービスに問題がある場合はともかく、商品には全く関係ない点を論って低評価をする例や、全く買い物をしてないのに低評価を入れる例、評価システムを使って返品要求をする例、中にはライバル店の妨害(?)の為にわざと低評価を入れる例等、評価システムが正しく使われてない事はこうした通販の世界ではある話で、これまでは販売店側が独自/個別に対処するしか方法はない状況でした。

しかし今後、楽天ではこうした低評価をした方には最速で評価入力から2分後に、ECコンサルタントが直接電話で低評価を入れた理由を確認、そしてクオリティアップに協力してくれた場合には楽天ポイントが500~2000ポイント進呈される、となっています。

真っ当な営業を行っている販売店からすると、こうした低評価を楽天自体が対処してくれると言う行為には賛同の声もありますが、ユーザーからしてみるとある意味の言論封鎖、消費者を威圧する様な行為ともとられており、今後の状況次第ではまた違った対応にもなるかもしれません。

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