5月3週のトピック

状況は若干変わって来たようです。

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5月の連休明けの先週、携帯大手三社が16年夏モデルを発表しましたが、今年は例年とは異なる状況になっています。

まず、新型機種の発表ですが、docomoは例年通り、大きな会場を確保し、報道陣を招いての新製品発表会を行いましたが、auとソフトバンクはプレスリリースを出しただけで発表会は行いませんでした。

そして発表された機種数を見てもdocomoはスマートフォン5機種、タブレット1機種、モバイルWi-Fiルーター1機種の計7機種出してきたのに対して、ソフトバンクはスマートフォン3機種、auは2機種のみ、と非常に数の少ない物になりました(因みに15年夏モデルの場合、docomoはスマートフォン8機種、タブレット2機種、ガラケー2機種、auはスマートフォン7機種、タブレット2機種、ガラケー1機種、ソフトバンクはスマートフォン4機種、フォトフレーム1機種、LTE回線内蔵のプロジェクター1機種でした)。

もう一つ特徴的なことは、各社とも自社だけで流通する端末と言う物が極端に減っている、という点です。

例えばXperia Xの新型は3社とも同じモデルが販売されますし、Galaxy S7はdocomo、auで販売されます。またdocomoの場合は5機種のうちの1機種は『ディズニーモバイル』の端末になり、これは純粋にdocomoの端末とは言い難い端末になっています。つまりこうした「キャラ被り」の端末を差し引くと、純粋にdocomoの新商品と言える端末は2機種、ソフトバンクも2機種、auに至ってはゼロと言う有様です。

なぜこのような現象になったか、と言うと、一つには今年の2月から総務省が進めている一括0円で販売する行為や極端なキャッシュバックを付けて販売する行為を規制する政策があり、これによって各社ともショップへの来店者激減、売り上げ低下が起きており、この夏は確実に売れる機種だけ販売する様になってきた、と言うのがあります。

またスマートフォン自体の進化、成長が緩やかになっており、これまでの様に程矢継ぎ早に新商品を出しても旧型機と性能差が出せない様な状況になって来てる、と言うのもあります。現にdocomoの新社長は『これからは年1位のペースで新商品を出す』と言う様な事をこの発表会で語っています。

スマホへの買い替えを考えている方からすれば、沢山ある新商品に目を奪われる事無く機種選びが出来るのはメリットかもしれませんが、小型デバイス好きとしては、この状況はやはり「鈍化」と見てしまいます。悩ましいですね。

 

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