11月1日のトピック

注意してないとやってしまいそうな子供は多そうです。

Youtubeの動画を真似て、ノートが黒焦げになった、こんなニュースが話題になっています。

これは人気Youtuberの「水溜りボンド」さんが10月19日に投稿した動画『電子レンジでノートをチンしたら文字全部消えて無限に使える!!』を見た男の子が真似をして、自分のノートを電子レンジに入れてチンしたところ、文字が消えるどころかノートが黒焦げになってしまった、という事件が発生し、この子のお父さんが警鐘を込めて自身のブログに10月26日に投稿した事で公になり、元の動画を投稿した「水溜りボンド」さんもこれを受けて当該の動画を削除、代わりに謝罪動画を投稿しました。

↑実際に黒焦げになったノート

まず今回の動画ですが、元々この動画は熱によってインクが無色化する「フリクションボールペン」を使ったものです。つまり動画をよく見て理解しているなら、なるほどそうなるね、と理解できる内容であったと思えるのですが(現在は動画そのものが削除されているので、内容のほどはうかがい知れません)、件の黒焦げノートの場合、おそらく鉛筆かシャープペンシルを使って記述したノートをレンジに入れてチンしてしまったのでは、と思えるのです。

鉛筆やシャープペンシルの芯の主成分は黒鉛と粘土ですが、黒鉛は600℃位、粘土は中に油が入ってる場合は油自体が200~230℃で発火しますから、レンジの熱で簡単に燃える寸前まで持っていく事は出来る訳です。

またフリクションボールペンは60℃位の温度で無色化するので、レンジでチンするにしてもそれ程の出力は必要ないと思われます(イーストの発酵モードとか熱燗、牛乳を温める等のモードでいいはず)が、黒焦げノートはどうやら600wで3分程度加熱したらしく、これでは結構な高出力だった、故に黒焦げになってしまった、と思われます。

このような事件が起きると、一見して無責任な動画を投稿してるYoutuberの方に非がある様に聞こえますが、実はこれ、親御さんの方にも少なからず非があります。

ご存じない方も多いですがYouTubeの利用規約には「本サービスは13歳未満の子供による利用を意図していません。あなたが13歳未満の場合、YouTubeウェブサイトを利用しないで下さい。」との記述があります。

つまり中学生以下の子供にはYoutuber動画の視聴をさせるのは好ましくない、と言う事になります。勿論親と一緒に見ればその点は多少軽減はされるでしょうけど、「動画を見せないと泣き止まないから」とスマホやタブレットを子供に渡して勝手にYoutube動画を視聴させておく親御さんも少なからずおり、しかしこれも本来の利用規約からは外れている、と言う事になるのです。

この辺も踏まえ、改めて子供とネットの接し方は考える必要がありそうです。

 

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