11月8日のトピック

いよいよ本番です。

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4年に1回行われるアメリカ大統領選挙は日本時間で11月9日午前10時から開票速報が始まります。

この様子はインターネットを通じてライブ配信されますので、日本でもその様子を見る事が出来ます

ところで、アメリカ大統領選挙では集計を簡便に行える「電子投票システム」が導入されています。

アメリカの選挙では以前から機械式の投票装置があり、古くから使われているものとしては紙に穴をあけるパンチカード方式、鉛筆で所定の枠を塗りつぶすマークシート方式、複数のレバーのついた機械に対して投票者が投票したい候補者のレバーを下げて投票するレバーマシン方式がありましたが、2000年の大統領選挙以降、急速に普及したのがコンピュータを使う電子投票方式です。

電子投票の場合、パソコンの画面やタッチパネルに候補者が表示され、ダイヤルを回したり、ボタンを押したり、タッチパネルで直接タッチする事で投票情報を集計し、いち早く選挙結果を出そうとするものです。

2002年の投票制度改正法によって電子投票の普及に拍車が掛かりましたが、しかし一方でこのシステムは以前からその正確さに疑問を持たれる事が多くありました。

特に投票システムが簡単にハッキングされる事は2015年にも指摘されていますが、今回の大統領選挙を前に更にその警鐘を鳴らす動画が公開されています。

この動画は俳優のザッカリー・クリント氏(TVドラマ「HEROES」や映画「STRATREK」シリーズにも出演している有名俳優)が出演し、電子投票システムの不正の可能性を訴えるものですが、中でも注目なのは電子投票システムに使われているコンピュータがWindowsXPで動作するものであり、これは14年4月以降セキュリティパッチの提供がされてない、セキュリティ上問題のあるもの、と指摘している点です。

実はこのシステムは2000年のブッシュ対ゴアの大統領選挙でフロリダ州での票の数え直し事件が起きた事を契機に刷新されたもので、上記の投票制度改正法のきっかけになったものでもあります。しかしそれから16年もたった今に至るも、当時と同じシステムが未だに使い続けられている、と言う指摘は正直信じがたいものです。

とは言え、トランプ候補は以前から「選挙は不正が行われている、自分の当選したら選挙を信じる」と言ってますし、共和党支持者の多くは電子投票に不正があると思ってるそうです。

果たして今回の大統領選はどんな結果になるでしょう。

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