12月6日のトピック

なんでもボタン1つでお買い物できる時代、ですね。

通販サイトの最大手、Amazon.co.jpは12月5日から「Dash Button」と言うサービスを開始しました。

このサービスは男性の親指位の大きさのプッシュボタンが1個付いただけのデバイスで、価格は1個500円(税込)。ただ、初回購入時には500円相当が差し引かれるので、実質無料で入手する事が出来ます。

で、これで出来る事は「一つの商品を注文する」それだけなのです。

一見して何か無駄なデバイス、のような感じですが、Amazon側の狙いはこれを使って日用品の注文を簡単にしてもらおうという事なのです。

まず使い方を紹介します。

Dash Buttonが届いたら、スマートフォンのAmazonアプリを立ち上げ、新しいDash Buttonのセットアップメニューを選びます。スマートフォンとDash ButtonはBluetooth接続で認識され、スマートフォンが接続しているWi-Fiアクセスポイントとの接続設定を行える様にします。

次に購入したい商品を選びます。現在このDash Buttonでは6つの商品カテゴリ、約50種類の商品の中から繰り返し購入したい商品を選ぶようになっています。

例えば食品・飲料のジャンルから「サントリーの天然水」のDash Buttonを選んで入手し、セットアップした場合、1本当たりのサイズ(280ml~2L迄)と本数(12本/24本)を組み合わせた11種類の商品バリエーションがあるので、ここからお好みのセットを選び、これをボタンに登録します。

後はこのボタンを使いたいところに貼り付ければ完了です。裏面は何回でも付け剥がしが出来る粘着テープになっているので、平面であればどこでも貼り付ける事が出来ます。

で、このボタンを冷蔵庫の扉に貼っておき、冷蔵庫から天然水が無くなったな、と思ったらボタンを1回押す、すると後日、サントリーの天然水が宅配便で送られてくる、と言う訳です。因みに決済や配送情報に関してはAmazonのプライム会員に登録してる情報を基にボタンを押した時点で完了している事になっています。

心配なのは勝手にボタンを押されたような場合や連打してしまった場合、意図しない発注がされてしまうのではないか、と言う点ですが、発注に関してはセットアップに使用したスマートフォンに確認メッセージが出て、予期しない発注はこれでキャンセルする事が出来る様になっています。

また連打した場合でも最初のボタン押しで発注された商品が自宅に届くまでは再発注が出来ない仕組みになっているので、注文が重複する様な事も起きない、とされています。

デバイスとしては面白いと思いますが、日本でどこまで普及するかはちょっと疑問な気もします。もっとも最近では重量のある買い物をするのが辛いお年寄りは日用品を多く取り扱う通販サイトやネットスーパーを利用する機会も増えている、と聞きます。こうした買い物をよくする方は導入を考えてもいいデバイスかもしれません。

2024年4月
« 4月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930