5月16日のトピック

近所のスーパーのレジも色々合理化、IT化してますが、これはその上をいきそうですね。

今年の4月にTwitterに挙がった1つのつぶやきが、驚きの声と共に波及しています。

それはとある道の駅のパン屋さんの会計システムです。

トレイに載ったパンをレジに置くと、カメラでそれを撮影し、個別のパンの種類を検出、自動的に個数と金額を計算してくれるというシステムです。

このマシンの名前は「ベーカリースキャン」と言い、兵庫県のシステム開発会社「ブレイン」が4年前からパン屋さんに提供しているシステムです。

一般的なパン屋の場合、レジ担当者がパンを目で見て、商品選別をしてレジを入力するものですが、しかしこの方法にはある程度の熟練が必要です。まだ仕事について間がないレジ担当者だと似た様なパンの見分けが十分に出来ず、接客が滞ってしまいます。パンそのものにバーコード等を付ける方法もありますが、それは袋に詰めたパンなら出来る話で、焼きたてパンにはその様な操作も出来ません。

そこで考えられたのが、顔認証システムなどでも使われる映像解析で個々のパンを識別する方法です。しかしこれも、同じ様な形状のパンがいくつもあるとそう思った程簡単には行きません。また同じ商品のパンであってもその日の焼き加減や具材の混ざり方などでも見かけは変わってしまいます。

そこでパンの「特微量」を見出し、これをスコア化する方法で個別に識別出来る方法を見つけ、この方法により、パン1種類の識別学習を約2分程度で出来る様にしたのです。

更にパンのトレー上の置き方も、近寄って置いてしまったら複数のパンも1個に認識されてしまう、という問題をレジ担当者がタッチパネルで識別修正できるようにしたのです。

これにより、レジ台にパンを置くだけで瞬時に個々のパンを識別し会計出来るシステムが出来たのです。レジ担当者の錬度が低くても、これなら間違いはない、と言う訳です。

因みにこのシステム、千葉ではJR千葉駅3階にある『ピーターパンJr. ペリエ千葉エキナカ店』で採用されています。近くに立ち寄った際は見てみてはいかがでしょ。

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