7月12日のトピック

チケットの購入も面倒な時代になってきました。

チケット販売サイトの「チケットぴあ」は7月6日より、新たな会員認証方法として電話番号での認証を導入しました。

これは認証時に表示される指定の電話番号に、利用している電話番号から発信することで、本人の電話番号を確認する認証方法になります。

1つの電話番号に対して認証済みとして利用出来る会員IDは1つのみとなります。これにより、架空の電話番号や偽名を使い、不正に複数のIDを取得し、大量にチケットを購入してこれをネットオークションやフリーマーケットサイトで不正に転売する様な行為を防ぐ効果が期待されています。

こうしたチケットの不正転売を防ぐのには、既にイープラスではSMSによる認証を導入していますし、またチケットの譲渡についても業界3団体が共同で設立した「チケトレ」と言うサイトを通じ、不正に高額に取引される様な事がない、安全なチケット譲渡が出来る仕組みが用意されています。

チケットの高額な転売やそれを大量に行う転売業者の存在は、音楽業界においては大きな問題になっていました。これまでもこうした行為はいわゆる「ダフ屋」と呼ばれる様な存在として横行はしてましたが、その規模は小さく、また会場周辺で行われる行為が多いため、周辺の警備を厳にすればある程度は取り締まる事が出来ました。

しかしインターネットやその上で個人間の商取引が自由に行える様になるにつれ、ネットを通じてのダフ屋行為は悪質化していき、ネットダフ屋がチケットを大量に押さえてしまい、これを高額で転売する行為や、購入出来なかった人に対して偽チケットを売りつける行為が多発する様になってしまいました。

また転売で売られたチケットは正規の購入者の物ではない、若しくは偽造チケットと判別されると、最悪の場合は入場を拒否される事もありえます(偽造チケットは金券ショップにも出回っている場合があります)。こうなるとネットダフ屋に正規料金以上のお金を払ったのに入場できない、と言うチケット購入者には二重の苦痛を与える事にもなりかねません。

No resale banner

こうした状況を受けて、現在この取り組みは多くのアーティスト、イベント、共同団体が高額のチケット転売に反対する意思表明をしています。

やむを得ない事ではありますが、一般の音楽ファンとしてはもう少し手軽にコンサートを楽しみたいですね。

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