11月21日のトピック

更に車もOA化、IT化して来そうです。

11月1日~5日に東京ミッドタウンにて、2017年度グッドデザイン賞受賞展が開催されました。

グッドデザイン賞とは財団法人日本デザイン振興会が主催する総合的なデザイン評価・推奨の為の賞になります。特に優れたデザインの工業製品に送られる事が多く、受賞作品につけられる「Gマーク」は一種のステータスにもなっています。

その賞の中で今年、グッドデザイン特別賞を受賞したのが「パナソニック高精細ワイドディスプレイミラーレスモニターシステム」です。

従来、車には後方、横後方を見る為に鑑を付けていました。いわゆるルームミラー、ドアミラーを指しますが、これらはこれまで法令によって取付ける義務がありました。しかし平成28年6月に国土交通省から出された道路運送車両の保安基準改正によって、「間接視界(ミラー等)に関する協定規則」が採用される事になりました。

↑平成28年の法改正で使用可能になった「カメラモニタリングシステム(CMS)」装着例

これにより、従来型の鏡による間接視界の代わりにカメラとモニタによる間接視界(カメラモニタリングシステム、略してCMS)であっても適法、となったのです。但しこれは鏡の様に常時表示させておくことが条件になります(この他にも取り付け位置、常時時間、倍率など複数の条件があります)。

なので、現在のカーナビの様にバックギアにシフトした時だけ表示出来る様なものは該当しない事になります。

こうした条件をクリアしたうえでパナソニックが出してきたモニタシステムは、4K規格のワイドディスプレイと、ミラーレスカメラの画像を見やすく表示するインターフェースを組み合わせたシステムをダッシュボードに組み込み、フロントグラスからの視線移動を最小限に抑えながら後方も左右もくまなく見渡せるシステムになりました。

またモニタには視線検知カメラを搭載し、視線が向いている時は明るく表示させる様になってたり、右、左、後ろの映像を一体に表示させ死角を最小限にする様な表示方法も選べます。

こうしたシステムが開発される背景には、昨今問題になっている高齢者の運転ミスなどによる自動車事故が多発し運転支援の新しいしくみづくりが求められてきた、と言うのがあります。

接触事故を防ぐカメラやレーダーによる運転支援システムも当たり前になりつつある時代、車もますますハイテク化していきますね。

しかしそうなると車にもパソコン並みにの取扱説明書が付く様になり、それを熟読しないとエンジンすらかけられない、なんて事にもなりかねません。良いのか悪いのか、どっちなんでしょうか。

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