12月4日のトピック

最近こんな話題ばかり、の様な気もしますが。

「フレッツADSL」の画像検索結果

NTT東日本/西日本は11月30日に2023年1月31日に高速インターネット接続サービス「フレッツADSL」の提供を終了する、と発表しました。

と言っても、2017年の今から計算すればあと5年後の話ですし、新規の申し込み受付も16年6月末で終了しています。既に光回線に切り替えている方からすれば、なにを今更な話かも知れません。

フレッツ光が提供されてないエリアではフレッツADSLの提供を終了する予定はない、とされていますが、しかしNTT東日本管内の約99%、NTT西日本の約93%のエリアでは既にフレッツ光が提供されていますから、このエリアが今後5年で100%になれば、必然的にフレッツADSLの利用提供も2023年に終了、と言う事になります。

サービス終了の理由は光回線への転向でユーザー数自体が減少している事もありますが、サービス提供をする上での保守物品が枯渇して来た、と言う問題もあります。

接続構成例 フレッツ・ADSL(電話共用型)の場合

元々フレッツADSLは既存の電話交換機とメタル線をそのまま活かして、しかし携帯電話回線よりも安定した高速のデータ通信が可能になる技術を使っています。

この既存の電話回線の設備については2016年8月4週のトピックでもご紹介した通り、交換機や中継器の機器が老朽化や製造終了によって維持し続ける事が困難になってきており、この当時は2025年頃にはサービス提供が出来なくなると見られていました。

しかし今回、フレッツADSLの提供終了が2023年1月末日と決まったという事は、アナログ電話サービスの終了もおそらくその前後になるのでは、考えられるのです。

NTT側も2015年には既存の公衆電話交換網(PSTN=(Public Switched Telephone Network)をIP網(=Internet Protocol Network)に切り替える構想を挙げていますが、これへの切替も2023には終わらせる事になるかもしれません。

さて、フレッツADSLが終了と言う事は、これを使ってネット接続をユーザーに提供しているプロバイダにも影響が出てきます

現在プロバイダ各社はADSLでの接続と光回線での接続ではサービス内容や月額の利用料金に格差をつけていますが、ADSLの回線サービス自体が無くなればこれらの料金プランも変わらざるを得ない事になります。ただ、まだ各社とも今後の対応は検討するというコメントに留まり、具体的にどうなるかは決まってない様です。

携帯電話が定額で話し放題になっている昨今、固定電話を持つ理由は大分薄れてきています。個人的には固定電話はもう消えてなくなるのではないか、と思ってたりするんですが。生き残るとしたらFAX用でしょうかね。携帯電話回線でFAXが使えない理由はそこですから。

 

2024年3月
« 4月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031