3月12日のトピック

色々なところで国際化の波って来てますね。

「多言語音声翻訳放送システム」の画像検索結果

JR西日本とパナソニックは3月9日、駅のコンコースやホームでの音声案内を英語、中国語、韓国語で放送する「多言語音声翻訳放送システム」導入すると発表しました京都駅、西九条駅、ユニバーサルシティ駅、天王寺駅、姫路駅で3月30日から運用を始めます。

このシステムを使うと日本人の駅員が日本語でアナウンスをすると、駅構内のスピーカーからは自動で日本語、英語、中国語、韓国語の4言語のアナウンスがされます。

画面イメージ

ここに使われている技術はパナソニックが2016年12月から提供を始めた「メガホンヤク」というシステムです。メガホンヤクはそのものずばりの商品名「メガホンヤク」と言うメガホン型翻訳機があり、これに使われているシステムをタブレット端末「TOUGH PAD」に搭載し、構内放送用機器と接続させる事で4か国語翻訳されたアナウンスを可能にしています。

ではその仕組みですが、このメガホンヤクは普通のメガホンの様にマイクに向かってしゃべる(その際にはグリップ内側にある発話ボタンを押す)と、メガホン上部のパネルにその音声が認識できた結果が表示されます。認識に間違いがない事を確認したら今度はグリップ外側の再生ボタンを押す事で所定の4言語に翻訳された音声が再生されるのです。

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簡単な文言や定型文であればこのトラメガ本体だけで操作が可能ですが、定型文の追加やシステム更新が必要な場合は内蔵のWi-Fi機能を使ってインターネットに接続し、メンテナンスクラウドサービスを受ける事が出来ます。

単なるトラメガではなく音声内容を取り込む事も出来るので、同じ翻訳音声を繰り返し再生する事も出来ますし、頻繁に使う音声を複数登録しておき選択して再生する機能や、登録音声の一部をタッチパネルで修正する機能、登録されている音声を複数連結して再生する機能など、これまでのメガホンにはない多機能性もあります。

再生される音声も男性/女性を切り替える事が出来るので、男性の声で喋っても女性の声で再生、と言う事も可能です。残念なのは翻訳は日本語での入力のみ、となっており、英語、中国語、韓国語でメガホンヤクに語り掛けても日本語訳にはならないそうです。

成田空港では既にこのメガホンヤクが導入されており、メーカーサイトでその実績の紹介もされていますし、この他にも既に30数社での採用実績もあります。

ですので、今後公共の場において流れるアナウンスに日栄中韓の4か国語が同時、と言う場合はこのメガホンヤクのシステムが使われているかもしれませんね。

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