2013年 2月 9日

あまりに短慮な企画は終わるのもあっという間です。

2月4日、インターネット上に「Amazonガチャ」というサービスが始まりました。

このサービスは会員から毎月5000円の会費を集め、4500円分の商品をAmazonからランダムに購入して届ける、というサービスです。

サービス提供側曰く「ガチャを回す様なドキドキ感と、何が出てくるか全くわからないワクワク感」を提供するとアピールしていたそうですが…。

ところがこのサービスを提供するのは筑波大学発のベンチャー企業・BearTail(茨城県つくば市)という会社で通販サイトのAmazon.co.jpとは何の関係もない会社です。

 

運営会社が明記されているとはいえ「Amazon」といういまや日本でも1,2を争う著名な通販会社の名前を借用している、という事はAmazonという会社の商標権を侵害しているのではないか、とか、不正競争防止法違反ではないか、という違法性を指摘する声がサービス開始直後から上がっており、更に「本当に4500円分の商品が送られて来るのか」という疑問も上がり、結局サービス開始からわずか1日の2月5日には新規会員募集を中止し、8日にはサービス終了と相成ったのです。

正直、少々考えれば最初からこうなる事は判りそうな物だと思うのですが、顧問弁護士もいながらこのような有様では何のための弁護士なのかも疑わしく思えてきます。

因みにAmazon.co.jpのwebサイトによると、現在商品の取り扱い点数は5000万種類の商品があるそうです。

そこからランダムに商品を選ぶ、となるとそれはガチャと言う様なワクワク感より、何が送り付けられて来るのか判らない、ある種の恐怖感の方が先立ちそうに思いますがいかがなものでしょうか。

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