2016年 8月 30日

中高年の皆さん、契約する時は慎重に。

8月中頃からネット上で話題になっているのが、パソコン販売チェーン店「PCデポ」の高齢者を相手に「必要のないサポート契約」をさせ、その解約を家族が申し出ると「20万円もの違約金」を請求された、と言う問題です。

事の発端は16年8月14日から複数回に分けて、短文投稿SNSのTwitterに”ケンジ”さんと言うユーザーが投稿した記事によるものです。

ケンジさんによると、彼のお父さん(80才で独居)はノートパソコンの修理の為にPCデポ幕張インター店を訪れたのですが、そこでどう言う訳かパソコンのサポート契約を結ぶ事になり、一番グレードの高いサポートサービスを契約する事になってしまいました。

このプランはパソコンやスマートフォン等の設定やサポートを最大10台まで行える、年間10回までの電話サポートも付く、iPad Air2も付いてくると言うもので、どう考えても独居老人には不要な内容と言わざるを得ません。しかも付いてくるはずのiPadはお父さんの手元になく(PCデポ側には引き渡しをしたと言っている)、更に契約書を読むとフレッツ光+ひかり電話の申し込みもしているが、その様な工事をされた形跡もない、と謎だらけで、これにも拘らず月額のサポート料金が約15000円と言う事で、息子さんであるケンジさんが解約を求めた所、これら全ての契約を解除するとその違約金が20万円と請求され、法外な値段にケンジさんも抗議し、結果的に店側との折半で10万円程に減額された、と言うのです。

しかしケンジさんはこれでも納得できず、Twitterにこれらの明細書を写真付きで投稿し、大きな問題として注目されるようになったのです。

↑テレビのワイドショーでも取り上げられています。

後のニュース記事でも紹介されていますが、ケンジさんのお父さんは2015年にもPCデポとの間で同様のトラブルがあり、この時も息子のケンジさんが店側に出向いて無料解約をしていますが、しかしその際に「父親は認知症を患っているため、今後父親がこのお店に来ても私に無断で契約を結ばせるようなことはやめてほしい」と告げ、店側もこれを了承し、その時はこれで終了していました。

所がそれから3か月後の15年12月、お父さんはパソコンの調子が悪いと言う事で再びPCデポに訪れ、上記の申し送りが蔑ろにされ、結果的に月額14245円のサポート契約を結ぶ事になってしまったのです。お父さんはその後体調を崩して入院、現在は老人ホーム暮らしをしているそうです。ケンジさんは老人ホーム入居に際して自宅を片付けしている際にこの契約に気づき、解除を申し出たら約20万円の解約金が請求された、と言う訳なのです。

この件を発端にしたかの様に、現在ネット上ではPCデポに関するいろいろな問題が数多く噴出しています。

例えばこの新聞広告↓

このまま読むと非常に危険な兆候があるのでは、と疑ってしまいますが、実はこれはインストール済みのiPhoneアプリが1つ、新しいバージョンが出ているのでアップデートして下さい、と言うサインなだけで、何ら危険性のあるサインでもありません。

他にも店内で販売してるSDカードやポータブルHDDに必要のないクラウドストレージのサービスが付いてたり(しかもその値札の書き方が誤解を与えそうな悪質な書き方)、とまさに叩けば埃が沢山出て来るような有様です。

更に最近ではPCデポの元社員や元アルバイトがSNSで内部告発の様な発言をしたり、その様な発言に対して元上司から「関連発言を取り消せ」「訴えるぞ」と言った恫喝まがいの電話もかかって来る、と泥沼の様な様相を呈しています。

そういえば、PCデポではWeb限定優待クーポンと言う物を出していますが、その利用対象者は「女性」か「55歳以上」となっています。こういう状況も見るにつけ、どうにも「情報弱者」を食い物にしてるとしか思えない内容です。

当面、危うきに近寄らず、がよい様ですね。

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