2017年 7月 18日

ネットでの救援要請も考え物です。

「タオル たくさん」の画像検索結果

今月上旬は九州で豪雨災害が発生し、至る所で水の被害を受けた方が出ましたが、そんな中である救援物資が原因で現場が大混乱しています。

大分県日田市で雑貨店を経営している女性は、今回の豪雨で店舗と住宅が床上浸水する被害を受けました。浸水の影響で店舗も自宅も泥だらけになり、掃除に必要な雑巾やタオルが足りなくなってしまいました。

そこで女性は7月5日、Facebookに『古いタオル、全国から大募集』と書き込み、送り先の住所と電話番号も添えて、全世界に募集を募ったのです。

ところがこの呼びかけは予想以上の拡散を招いてしまい、翌日の6日までに500件以上の投稿シェアがされ、日本中から大量のタオルが送られてくる事態になってしまったのです。

その数は12日の時点で段ボール箱500箱にも及んでおり、電話での問い合わせは1日100件もあるので、その対応に追われるだけでてんてこ舞いになる始末なのだそうです。

女性は6日には「タオル十分足りてます」と投稿、更にその夜にはタオルを募集する投稿を削除しました。しかしそれでも彼女の投稿は拡散され続け、Facebookでの投稿もいつしかTwitterに転載されて更に拡散されて行きました。

8日以降は「タオルを送らないでください」と拡散中止を求める投稿もしましたが、それでも拡散は収まらず、結果上記の様な「使い切れない支援物資が山の様に届く」と言う本末転倒の様な状態になってしまっているのです。

こうした支援物資をめぐるトラブルは災害時にはよくある話です。

これまでに起きた大きな災害の時でも同様の『二次災害』は発生しています。

Twitterには「#被災地いらなかった物リスト」と言うハッシュタグが付いたつぶやきが投稿されており、ここには「千羽鶴」「寄せ書き色紙」(応援したい気持ちはわかるが、避難先に置き場もなく、片づけようがない)、「古着」「毛布」(それも綺麗なものではなく、汚れて使えない様なものが来ることも多い)、「生鮮食品」(結局、開梱した時には傷んでいて食べられなくなっていた。また海外からの食品は成分の表示が読めず、アレルギーのある方は迂闊に食せない)、「復興計画書」とか「復興案の模型」と言ったもの(まず今すぐ必要なものでもないし、独りよがりな机上の空論が多いそうです)、等々、思わず”あるある”と言いたくなってしまう様なものばかりです。

ネットで手軽に情報収集出来る時代ですが、こういう偏った情報収集やそれによって発生する迷惑は考えたいですね。

 

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