2018年 1月 16日

親御さんもうかうかしてはいられないかも知れません。

1月9日のYahooニュースに「子供のiPhone、親が遠隔管理 KDDI」と言うタイトルの記事が投稿されました。

これは親御さんの持っている端末から遠隔操作をすると、お子さんの使用しているiPhoneに対して使用時間の制限を科したり、特定のアプリを使用出来ない様にする事が出来るというものです。こうした端末管理はAndroidスマートフォンではこれまでもあったのですが、iPhoneでもこうした事が出来る様になった、と言うのが大きな特徴と言えます。

で、実はこれが出て来た背景には数か月後に施行される「改正青少年ネット環境整備法」が大きく関わって来ているのです。

青少年ネット環境整備法自体は2008年に成立している法律で、18歳未満の青少年が携帯電話を使用するに際してはフィルタリングサービスの適応が義務付けられる、と言うものでした。しかし実際にはフィルタリングの利用率は広がらず、昨今では中学生の72%、高校生の95%がスマートフォンを持つに至っているにも拘わらず、フィルタリングのスマートフォンでの利用率は45.2%と全体の半分にも至っていません。

そこで2017年6月に「改正青少年ネット環境整備法」が成立し、1年を経たずに施行される、と言う事で、春からの新入学に合わせた学割プランの始まりに合わせて法律に則った規制が始まるという事なのです。

「改正青少年ネット環境整備法」施行後は、これまでの様な契約者単位での適応ではなく、誰が実際に使うのか、使用者についても問われる事になります。そして18歳未満の青少年が使用者であるという場合、フィルタリングを掛ける義務が携帯電話会社に課せられる事になります。つまり今後は携帯販売の際に18歳未満の青少年が使用する事が事前に明白になっている場合は、販売の段階でフィルタリング設定されている事が標準になる、と言う訳です。

勿論フィルタリングをしない設定も選択出来ますが、それには保護者の同意が必要になり、より保護者の判断、責任が明確化される、と言う事にもなります。

auでは今回の改正法の施行を受けて「あんしんフィルターfor au」の機能を拡充とiPhoneへの対応をいち早く発表しましたが、この動きはおそらくdocomoやソフトバンクにも波及するでしょうし、法的な拘束力がある以上、格安スマホにおいても同様の対応は必要になるでしょう。

親御さんたちも「よくわからない」では看過出来ない時代になって来たといえそうです。

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