2018年 3月 27日

終活の一つにこれも入るのでしょうか。

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遺影のデジタル加工などを担うアスカネットの福田幸雄社長は、3月23日に都内で開いた会見で、葬儀にテクノロジーを導入した新しい事業を始める事を発表し、これを『葬テック事業』と呼びました。

具体的なものとして、葬儀社向けの新サービス「tsunagoo(つなぐ)」を開始するとしました。

これまで、葬儀に関わる連絡は主に手紙や電報によって行われてきましたが、「tsunagoo」ではこれをスマートフォンで手軽に行える様にします。

例えば訃報を送る場合、これまでは手紙や電報、FAXが用いられてきましたが、忙しい現代人は朝早くに出勤、夜遅くに帰宅する事も多く、電報は受け取れない、手紙は他の手紙と一緒になって見逃しがち、FAXに至っては加入電話そのものがないご家庭も増えてきているので送り様もない、と言う事になってしまいます。

「tsunagoo」ではLINE、Facebook、電子メールを使って一斉に訃報を送る事が出来ます。

この際、葬儀の日時、場所の情報も同時に送る事が出来、出欠の確認、欠席の場合は供花や供物の発注も出来る様になります。

実際の運用の流れとしては、訃報のwebページを葬儀社が作成(所定のフォーマットに対して必要事項を入力するだけでページが作れます)し、これをtsunagoo加入の喪家(そうか)に伝えます。喪家はこのページに会葬者の情報を登録し、メールやSNSを通じて訃報を伝える、と言う訳です。

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葬儀社としては通常の葬儀の取り仕切りの他、訃報のwebページ作成、ページ内から発注される弔電や供物、供花の売り上げも収益化する事が出来ます。これらの売り上げもクレジットカードや電子マネーで決済するので、葬儀社としても回収漏れがなく、支払う側も簡便に白井が出来るという事になります。更に弔電は申込時に差出人名にフリガナを入力する欄がある為、葬儀の際に名前の読み間違えもありません。一方、喪家の方も訃報の配信を正確に行える、返礼品のリスト作成にも役立てる事が出来る、等のメリットがある、とされています。

なお、従来通りの紙に印刷した訃報を送る事も出来ますが、その際には用紙下部にQRコードを印刷しwebページへの誘導も出来る様になっています。

このwebでもこれまで葬式のハイテク化死後の事務処理を生前に予約する仕組み、等を取り上げてきましたが、今回の事例も含め、IoTによる新しい葬式のスタイルが今後増えてくるかもしれません。

中高年の皆さんも関係ないとは言ってられません。

 

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