1・テンプレートをダウンロードしてみよう
Excelに限らず、どんなデータも基本的には「何もない状態」から作る事になります。
しかしそれが出来るのはごく限られた人です。
多くの人の場合、何もない状態から1つのデータを作り出す作業はとても時間も手間もかかる作業と言えます。また作り方も慣れてるからこそ出来る、不慣れな場合は作りきれない、そんな事もありえます。
そうした不慣れな人、時間も手間もかけられない人の為に用意されているのが「テンプレート」と呼ばれるものです。
テンプレートとはこの場合”雛形”という意味になります。
例えばカレンダーを作る場合でも、縦線、横線を自分で1から書いていく方法もありますが、既に用意されている雛形を使えばそうした手間をかけずともある程度完成した状態になっており、後は個々に必要なデータを追加するだけでオリジナルに近い物が作れてしまう、と言うものです。
Excelの場合、マイクロソフトが予め用意したテンプレートのほか、インターネットを経由して提供されているテンプレート、マイクロソフトとは別の会社が用意しているテンプレート等、数多くのテンプレートが用意されています。
今回はそうしたマイクロソフト以外の個人で用意しているテンプレートを使い、Excelでレシピカードを作ってみましょう。
まずは下記の「レシピカードリンク」をクリックして、必要なデータをダウンロードします。
WindowsXPでは下図の様に表示されます。
↑このように表示された場合は「保存(S)」を選び、保存先を選ぶ画面ではマイドキュメントを選んでおきます。
Windows7ではこの様になります。
「名前を付けて保存」を選び、ライブラリ>ドキュメントと選んでファイルを保存してください。
2・レシピカードを開き、編集してみる その1
ダウンロードしたファイルはrecipe_card.xlsの名前で保存されています。
このファイルをダブルクリックするとExcelが起動し、ファイルが開きます。
今回はこのレシピシートに「富士宮焼きそば」のレシピを作ってみましょう。
↑
こちらの写真をレシピシートにも利用します。
webページで表示されている写真や画像を自身のパソコンに保存する場合は、写真の上にマウスカーソルを移動させ、マウスを右クリック>名前つけて画像を保存 とメニューをたどると、やはり保存先のフォルダを選択する画面になるので、ここではピクチャ(XPの場合はマイピクチャ)を選びましょう。
続いてExcelを起動して先程ダウンロードしたテンプレートを読み込ませましょう。
Excelが起動出来たら「ファイル」>「開く」とメニューを選び、ドキュメント(XPならマイドキュメント)フォルダからrecipe_card.xlsのファイルを選び、開きます。
なお、ファイルを開くと
「このファイルはインターネット上の場所から取得されており、安全でない可能性があります。」
というメッセージが出るかと思いますが、当方で安全性を確認して使用している物なので大丈夫です。
「編集を有効にする」
のボタンをクリックして編集をしてください。
最初にレシピカードのタイトルから修正しましょう。
「レシピカード」と書かれた部分を編集します。
この部分はB5-D5までのセルを結合させて1つのセルにしている物です。
レシピカードの文字の右側をダブルクリックすると、ドの文字の右側に点滅する|マークが表れます。文字入力カーソルですね。
これが出たら、バックスペースキーを使って文字を削除します。
そして新たに「富士宮焼きそば」と入力してみましょう。
入力できるとこんな感じになります。
3・レシピカードを開き、編集してみる その2
続いてレシピカードに写真を挿入してみましょう。
写真と書いてある大枠の中に写真を入れてみます。
この枠もB7-D7のセルを結合したものです。
このセルをクリックして、ここに写真が入ると指定します。
続いて「挿入」のリボンメニューから「図」を選びます。
「図の挿入」のウィンドが開くのでピクチャのフォルダから、先程保存しておいた焼きそばの写真を選び「挿入(S)」ボタンをクリックします。
Office2003以前の場合は挿入>図>ファイルから とメニューをたどり、「図の挿入」ウィンドが開いたら、マイピクチャフォルダから先程保存しておいた焼きそばの写真を選び「挿入(S)」ボタンをクリックします。
しかし写真が大きくて枠からはみ出してしまいました。
最近のデジタルカメラで撮影した写真はかなり大きな写真になっているので、Excelやwordで貼り付けるとどうしても持て余してしまうのです。
こういう場合は見えている四つ角のハンドルをドラッグして画像サイズを小さくし、枠の中に収めるようにしてみます。
1回では収まらない場合は2回、3回と調整して枠内に収まる大きさにしてください。
また枠内に収める場合もバランスを考えて配置出来るといいでしょう。
4・レシピカードを開き、編集してみる その3
後は作り方と材料の部分に必要な項目を入力するだけです。
本来ならここの部分は1文字づつ手入力をしてもらう所ですが、教室的には時間がありませんので、以下の文書をコピーしてExcelに貼り付ける事で処理をしていきます。
作り方のテキスト
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1・キャベツは細切りに豚肉は一口大に切って用意しておきます。
2・ラードをフライパンに入れてキャベツを炒めます。それに豚肉を入れて炒めます。
鉄板焼きの場合は麺をその横で炒めますが、家庭でフライパンで作る場合には一旦キャベツと豚肉の具を皿に移します。
3・生麺を炒めますが、その時にお湯を麺に加えます。水ではなくお湯にする理由は鉄板の温度を下げないようする為です。 お湯を加えて水分が飛ぶまで麺を蒸し焼きにします。
4・麺が蒸し終わったら具材をフライパンに戻して混ぜます。
5・ソースを絡めて炒め終わったらお皿に取り分けます。
6・トッピングにいわしの粉(代用にかつおの削り粉)に紅しょうがを添えて出来あがり。
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上記の線の間の文書をマウスで範囲選択し、マウスを右クリック>コピーを選んでコピーし、Excelに貼り付けます。
この際に気をつけたいのが、こうした長文、且つ中に改行が入っている文章をExcelのワークシートにコピーすると、改行ごとにセル1行分を使ってしまうので、複数のセルを結合したようなセルには上手にコピーが出来ません。
こういう場合はワークシートで貼り付け操作をするのではなく、対応する数式バーの方で貼り付けをしてみてください。
どれだけ文章が長くてもこの方法だと1セル内に文章を収める事ができます。
では同じようにして、今度は材料のテキストもコピー/貼り付け、位置調整してみましょう。
材料のテキスト
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材料(2人前)
市販の焼きそば用生麺(出来れば中太麺) 2人前
キャベツ 2~3枚
やきそばソース
いわし削り粉 (代用にかつお節の削り粉)
刻み紅しょうが少々
バラ豚肉 100g
ラード少々 炒め用
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縦に長い結合セルの場合、標準の設定が縦方向に中央に文字がそろう様に設定されている為、字数が足りないと上手に配置出来ない場合があります。
配置が上手く行ってない場合はセルをクリックして2007以降ならホームリボンの中の「配置」グループにある上詰めボタンをクリック、2003以前ならメニューバーの書式>セルでセルの書式設定ウィンドを開き、配置タブから縦方向を上詰めと選んでOKボタンをクリックする事で上詰めにする事が出来ます。
↑Excel2003の場合