2012年 1月 10日

明けましておめでとうございます。

今年も公民館PC愛好会webページをよろしくお願いします。

 

さて、年の初めはオサイフにやさしい話を一つ。

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昨年から大手スーパーのイオンで「月額980円で使えるSIM」と言う物が販売されています。

SIM、とは携帯電話を契約/利用する上で必要なデータカードの事で、これがないと携帯電話はメールも通話も出来ません。

通常はSIMカードは携帯電話会社と契約し、貸与と言う形で入手するので、DoCoMoで契約した場合はDoCoMoだけ、ソフトバンクで契約すればソフトバンクだけでしか利用する事は出来ません。こういう状態を「SIMロック」と呼び、日本の携帯電話は基本的にはこの状態で販売されています。

当然ながら料金関係も携帯電話会社の指定する料金プランに依存する事になるのですが、如何せんこの料金は誰が見ても高いと思わざるを得ませんね。もちろん、携帯会社は安定した通話、高速のデータ通信を提供し、それに見合った料金と言っているのですが、そこまでの高速通信が誰にでも必要か、と言うと実はそうでもなかったりします。

こうしたライトユーザーに向けて、DoCoMoから通信回線、施設の貸し出しをしてもらって運営している日本通信と言う会社が、イオンと提携して販売しているのが「月額980円で使えるSIM」なのです。

もっとも、この「月額980円」はデータ通信に特化しており、通話はサポートされていません。また通信速度は100kBpsと、昨今の高速通信が可能な携帯電話の1/375と非常に低速です。

しかし、屋外でメール、Twitter、web検索など、文字が中心のデータ通信をするなら、実の所はこの位の通信速度でも十分なのです。

そして980円という料金で月額のデータ通信が使い放題になります。

こうした必要十分な通信速度に抑えて、その分の通信費を安くしましょう、というのが「月額980円で使えるSIM」の正体なのです。

当初はどのくらい売れるのか、そもそも売れるのかどうかも半信半疑だったのですが、2011年11月まででイオン256店舗で毎月5000~6000枚ものSIMが売れているのだそうです。

この売れ行きに気をよくしたか、2011年12月には音声通話もできるサービスを付帯し始めました。月額1290円/2100円/3670円でそれぞれ32分/75分/178分の無料通話分が使えます。

なので、データ通信980円+音声通話1290円の組み合わせだと月額使用料は2270円になります。

非常に良いことづくめの様に見えますが、難点もあります。

一つはこれはSIMカードのみの販売なので、利用出来る携帯電話本体は利用者側で用意しなければいけない事、そしてその携帯電話はSIMロックを解除した携帯、いわゆる「SIMフリー」携帯か元々DoCoMoで使っている携帯本体である必要があります。

また、番号ポータビリティ(MNP)を利用する場合はSIMカードは郵送で受け取る事になります。この際には携帯会社のメールアドレスは引き継げません。

とは言え、毎月の携帯電話代を見比べて、通話時間が30分程度で収まっている様なら乗換えを検討してもいいかも知れませんね。

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