2012年 6月 26日

かつては機内で電卓をたたくのも厳しく制限された時代がありました。

理由は電卓から発せられる「電波」のせいです。

全日空、日本航空は今年の夏から国際線の飛行機の機内で無線LANによるインターネット接続サービスを開始する、と発表しました。

移動する機内や電車内でインターネットを接続する為には、当然ながら外部からの無線通信を利用する必要がありますが、音速に近い速度で飛行する航空機の場合は地上のインターネット通信を一旦通信衛星に飛ばし、そこから当該の航空機に対して通信を行う事でこれを可能にしています。

全日空、日本航空共に、このシステムは自社開発の物ではなく、既に各国の航空会社に同様のサービスを提供しているOnAir社のサービスを利用する事になっています。

現状では利用出来る機体がボーイング777-300ER、767-300ERの2機種のみになる事と、有料のサービスになるので誰でも自由に使える訳にはいかないようです。

全日空のサービスは料金体系が発表されていませんが、日本航空のサービスは1時間11.95ドル、24時間なら21.95ドルとありますので、現在の為替レートだと1時間1000円弱、24時間で2000円弱という所でしょうか。

また当然ですが、利用する為には無線LAN対応のノートパソコンやスマートフォン等が必要になります。

とは言えこうした機器は昨今の家庭内に1個位はあって当然の時代です。それこそ子供が持っているPSPやDSだって無線LAN機能がある時代ですから、機内にサービスコンセントがあり、こうした機器を持ち込んで手軽に利用出来るようになれば、長距離の国際線飛行機内も退屈しないで済みそうですね。

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