2014年 7月 22日

第3極、いや第4極になるのでしょうか。

7月1日、PHS携帯電話のウィルコムとモバイルデータ通信端末のイーモバイルが合併し、ワイモバイルという新しい携帯電話事業者が誕生した、のですが、世間的にはあまり大きなニュースにはなってないです。

元々この2つの会社はソフトバンクが買収した会社です。ウィルコムは簡易型携帯電話のPHSの事業を長年続けてきましたが、2010年に会社更生法を適応し、2013年にソフトバンクの傘下に入りました。イーモバイルも2012年にソフトバンクの子会社化されましたが、2013年にソフトバンクの持ち株会社となり、更に2014年にウィルコムを吸収合併、新しくワイモバイル、となったのです。

さてそのワイモバイルですが、8月1日にいよいよ同社のオリジナルスマートフォン「STREAM S]と新料金プランの利用が開始されます。

元々ウィルコム時代から通話し放題サービスを提供してきた経緯もあり、新料金プランもそれに則したものになっています。

もっとも安価なスマホプランSだと2980円/月の料金で1回10分300円までの通話料金と月1GBのデータ通信量が含まれています。この料金は所謂「格安スマホ」と言われている機種とほぼ同じ位の費用、内容になります。

もっとも月額料金の高いプランLでも7GBの通信量(他の携帯キャリアと同じ制限量)+1回10分、月300回の無料通話がついて5980円と他のキャリアより割安です。

普通の携帯電話の場合も月額1381円の費用で、ワイモバイル携帯同士の通話とEメールの送受信はどの端末との間でも無料で行えるプランとなっています。

またワイモバイルの大きな特徴としてYahoo!Japanのサービスとの連携が強化されている点があります。

実は元々ワイモバイルはYahoo!Japanがイーモバイルを買収して社名変更するはず、だったのですが、2014年3月にその話が表面化し、わずか2か月後の5月に買収中止、となってしまったのです。その後紆余曲折があり、イーモバイルのウィルコム吸収、Yahoo!Japanともサービス面で連携、と言う形で今回のワイモバイル、となったのです。

提携サービスとして、ワイモバイルユーザーにはYahooID、Yahooメールアドレス、Yahooボックスを30GBまで無料利用(通常無料利用は5GBまで)出来る基本パックが無料で利用可能、更に有料オプションもつく、となっています。

携帯各社はこの夏以降通話無制限プランが一般的になりそうですが、対して通話をしない人からすればむしろ割高になりかねない状況です。そうした中、単独で割安な料金プランを提供出来るキャリアはそれなりに需要が出そうですが、さてどうなるでしょう。

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