2014年 8月 17日

もしかすると、来年はこれが原因でPCの買い替えを考えなきゃいけないかもしれません。

USBに関する規格を検討している国際団体『USB 3.0 Promoter Group』がかねてから検討していた新しい形のUSBポート、コネクタの形状について、このほど『USB Type-C(タイプC)』として規格を策定した、と発表しました。

最大の特徴は、裏表に関係なく差し込みが出来るようになった点です。

これまでUSBポートとコネクタは厳密に裏表の違いがあり、逆刺しは基本出来ない、無理に逆刺しするとポート、コネクタのいずれかが壊れる、パソコン側のポートが壊れた場合、かんたんに修理するわけにもいかず、最悪の場合は本体基盤を丸ごと交換する事にもなりかねない、よって差し込む際には上下をちゃんと確認して差し込む様に注意してきたのですが、AppleのiPhone/iPadが裏表逆になっても差し込みが出来る『Lightningコネクタ』を発表し、これが世界的にも受け入れられた事から、裏表のないリバーシブルなコネクタの需要が上がってきて、それがUSBの世界にも入ってきた、と言う事のようです。

また今回のType-Cコネクタには最大100Wまでの給電能力を持たせる事も盛り込まれています。これまでのUSBポートには5V、500mAで2.5Wの給電能力を持たせる事が規格に盛り込まれていました。しかしこれではタブレット端末の様な大電量を必要とする端末への充電が出来なったり、USBからの給電だけで動作する周辺機器も小型軽量の機種に限定される、給電能力の関係からACアダプタで給電するより低速でしか動作できない、といった不便さがありました。

そこでType-Cにはそうた電力不足に対応する為に、100Wまでの給電力を持たせた、というわけです。今後、Type-Cのコネクタが普及すれば、USBポートからの給電能力が一気に増加し、かんたんな接続で利用可能になる周辺機器が増えるかも知れません。

このように期待の大きいUSB Tyoe-Cポートですが、大きさも形状もこれまでのUSBポートとは全然異なりますから、当然ですが従来のPCでの利用は出来ない事になります。

USB 3.0 Promoter Groupとしては、旧来機器での利用に関しては変換コネクタの利用を紹介していますが、当然ですが変換では十分な性能を引き出す事は出来ません。

やはり標準でType-Cコネクタを持っている方が断然強いわけで、となると、これを理由に買い替えを考える人が出てきてもおかしくないかもしれません。

さて、皆さんはどうしますか。

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